東武鉄道は2022年11月24日(木)~2023年3月30日(木)の期間限定で、「日光・足尾ルートパス」を発売します。発売箇所は押上駅を除く東武スカイツリーライン各駅。

このきっぷは東武鉄道がわたらせ渓谷鐵道および日光市と連携し、「より気軽に日光・足尾エリアに足を伸ばしてもらう」ことを目的として発売するものです。東武線発駅からわたらせ渓谷鐵道線や日光市営バスを乗り継ぎ、2日間にわたって両エリアを周遊利用できますが、この手のきっぷにありがちな「乗り放題」とはちょっと毛色が異なります。

(画像:東武鉄道)

使用時は上記周遊ルートに示される「東武日光廻り」か「相老廻り」いずれかのルートを選択する必要があり、折り返し乗車はできません。ただし東武線内・わたらせ渓谷鐵道線内は乗車方向が同一方向であれば乗降回数の制限はありません。日光市営バスは一回乗車に限ります。つまりこのきっぷは鉄道や路線バスを利用した「一筆書き」での観光利用を想定したもの、と考えれば分かりやすいでしょう。

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利用できる路線・バスは次の通りです。

・東武線(東上線と越生線除く)の優等列車以外の全列車
・わたらせ渓谷鐵道線の普通列車
・日光市営バス

なお、東武線の特急や座席指定列車・SLなどを利用する際は、特急券・座席指定券・SL座席指定券を別途購入すればOK。わたらせ渓谷鐵道線のトロッコ列車を利用する際も同様で、トロッコ整理券を別途購入すれば乗車できます。

きっぷの発売金額は大人3,500円、小児1,760円です。「東武日光廻り」なら浅草~東武日光間の東武線運賃、東武日光~間藤間の日光市営バス運賃、間藤~相老のわたらせ渓谷鐵道運賃で元が取れます。また、事前予約を行えば足尾銅山観光の特別ガイドツアーに参加できる、ルート沿いの施設や飲食店・お土産店での割引やサービスも受けられるということで、おトク度が高いきっぷと言えそうです。

鉄道ファンの目線で考えると、「東武日光線」「わたらせ渓谷鐵道線」の乗り潰しに使えそうです。このきっぷを使用する場合、わたらせ渓谷鐵道の「相老~桐生」間はルート外になりますが、追加でルート外の運賃・料金を支払えば問題はありません。