ブロックチェーン技術を利用したトークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE」を提供するフィナンシェは、コインチェックの提供する Coincheck IEO で、フィナンシェトークン(FNCT)の販売をスタート。IEOによる暗号資産の発行・販売は、本件が国内3事例目。

IEO(Initial Exchange Offering)は、企業やプロジェクト等が発行した暗号資産に対して、暗号資産取引所が審査を行った上で販売を行う仕組み。資金を調達できるだけでなく、暗号資産を活用したコミュニティの形成・強化しやすいことが特徴だ。

また、フィナンシェトークン(FNCT)は、イーサリアムブロックチェーン上で発行される暗号資産。フィナンシェが提供するブロックチェーンを利用したトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」で発行・利用されるコミュニティトークン同士を効果的につなげ、コミュニティトークンの価値を長期的に向上させるためのプラットフォームトークンの役割を担っている。

フィナンシェトークン(FNCT)の具体的な活用例としては、FiNANCiE のユーザーに報酬として付与、FiNANCiE上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとしての使用などを予定。

また、フィナンシェトークン(FNCT)は FiNANCiE のエコシステム全体におけるガバナンスに参加できる機能もあり、「ユーザー主体の運営」実現に役立てる。

スポーツからエンタメ、地域創生などジャンルも拡大

フィナンシェは、トークンエコシステムの形成・拡張を一気通貫で支援する国内唯一のWeb3プラットフォームとして、FiNANCiE 事業、NFT企画・支援事業、IEO支援事業を展開。

領域もスポーツからエンタメ、地域創生などジャンルも拡大させ、約200の個人や団体のトークン発行実績がある。

今後、フィナンシェトークン(FNCT)と FiNANCiE 上で各コミュニティが発行しているコミュニティトークンを組み合わせることで、FiNANCiE のサービス内に閉じていたクリエイターエコノミーを拡張するだけでなく、FiNANCiE の海外版をリリースし、グローバルエコシステムへとめざす。

Web3 時代の新クラウドファンディング、フィナンシェとは

フィナンシェは、Web3 時代の新しいクラウドファンディングで、ブロックチェーン技術を活用したトークン発行型クラウドファンディング。スポーツチームやクリエイターの活動を支援者(サポーター)が応援できる仕組みのひとつとしても注目を集めている。

たとえば、支援者(サポーター)は、スポーツチームやクリエイター(オーナー)が立ち上げるプロジェクトのトークンを購入することで、プロジェクトを直接かつ継続的に支援できる。

その支援の代わりに、サポーターは、オーナーから得点を獲得できたり、トークンホルダー専用のスレッドでコミュニケーションできたり、投票機能を使ってプロジェクトの意思決定に参加できるなど、プロジェクトの成長をオーナーといっしょに体験できる。

またサポーターは、プロジェクトのトークンをいつでも売買でき、支援者のニーズに応じてトークンの価値が上下する。

サポーターにとって、最初から応援することで、インセンティブにもつながるという仕組みで、トークンを活用しファンの熱狂を生み出しながら、クリエイターエコノミー創出を応援する、Web3 時代の新しいクラウドファンディングとして注目されているプロジェクトのひとつだ。

FiNANCiE で活動中のエンタメDAOプロジェクト「SUPER SAPIENSS」にも注目

その一例として、FiNANCiE で活動中のエンタメDAOプロジェクト「SUPER SAPIENSS」にも注目。

DAO(Decentralized Autonomous Organization)は、ブロックチェーン上で世界中の人々が協力して管理・運営される分散型自律組織。

「SUPER SAPIENSS」は、日本のエンタメ・映画界を牽引してきた堤幸彦・本広克行・佐藤祐市といった監督陣や、森谷雄プロデューサーがボードメンバーとして集まり、原作づくりから映像化までに関する全プロセスを一気通貫するこれまでになかったエンタメDAOプロジェクトで、現在、トークンや NFT 展開で、国内だけでなく世界中にスパサピ『共犯者』(サポーター)が増加中。

プロジェクトでは日本のエンタメ新時代を切り開くために、FiNANCiEのトークン発行と、トークンを基盤とした共創コミュニティを活用したエンタメDAOにチャレンジし、実績として、2回のトークン発行型ファンディングを実施し、5000万円超の支援とコミュニティ人数約3000人を集めている。

そして、トークンを保有するサポーターが単にコンテンツの制作過程を見守るのではなく、コミュニティで実施されるさまざまなプロセスを通じてプロジェクトと密に関わり、発起人である3監督たちと「同じ興奮とよろこびを共有する」ことを大切な要素に掲げた活動を展開している。

「日本で初めての取り組みだし、タブーにも挑戦する」

2月20日、都内でフィナンシェが開いた事業戦略発表会には、國光宏尚 代表取締役CEO のほか、堤幸彦・本広克行 監督、森谷雄プロデューサーが登壇。フィナンシェといっしょにつくっていく、まったく新しい映像制作手法について、こう語った。

「トークンをはじめ、いろいろな資金集めで世界へ出ていこうという気持ちで始めてみたら、思った以上に資金や人材が集まった。

資金の使い方はこれからのための資金ということでまだ眺めている段階だけど、これからいろいろな作品をつくっていきたい。

トークンオーディションで参加を募り、Zoomでオーディションしたことも初めて。一般的な映画製作では、俳優とは相対して打ち合わせするのが常識だけど、この世界は常識がない。

共犯者(サポーター)とつくる作品づくりはまだまだこれから。楽しみ。夢はニューヨーク、ロンドン、パリへと……。

長編撮影に向けても始動。コミュニティから役者を選んでいくということで、撮影のスタイルもぜんぜん違う。日本で初めての取り組みだし、タブーにも挑戦する。ぜんぜん違う人たちと新しい世界をみていきたい」

―――フィナンシェ事業戦略発表会(2月20日 都内)では、國光宏尚 代表取締役CEO、田中隆一 取締役 COO・CMO、山田智也 執行役員、ジャパンサイクルリーグ片山右京チェアマン、琉球アスティーダスポーツクラブ早川周作 代表取締役、アビスパ福岡 川森敬史 代表取締役社長、オフィスクレッシェンド堤幸彦 監督、プロダクション・アイジー本広克行 監督、アットムービー森谷雄 代表取締役、ゆうちゃみ らが登壇した。

◆フィナンシェ
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