JR東日本 Suica 改札システムをセンターサーバー化 高速処理や更新工期短縮、コストダウン…シームレスな移動と多様なサービスのワンストップ化を加速
JR東日本のSuica改札システムが、2023年度からセンターサーバー方式に更新。Suica共通基盤化を推しすすめる。
従来のSuica改札システムは、運賃計算などは改札機本体で処理し、改札機にSuicaをタッチすることで、読み込み・書き込みが行われている。
今後センターサーバー化で更新されると、改札機で処理せず、高速ネットワーク通信で結ばれたセンターサーバーで運賃計算などを高速処理されて、情報が送受される。
このセンターサーバー化で、おもに次の3つがアップデートする。
(1)サービス機能の拡張性向上―――サーバー台数の変更や他サーバーシステムとの連携などで、サービス機能の拡張性が向上する。
(2)処理スピードの向上―――現行の改札機と比べ、処理スピードが高速化し、複雑な計算処理も可能になる。
(3)スピーディな改修とコストダウン―――将来の機能向上などの改修作業で、工期短縮が実現し、コストダウンにもつながる。
センターサーバー導入はまず、5月27日から北東北3エリアの45駅から。首都圏・仙台・新潟エリアは夏以降に順次導入をすすめる構え。
このSuicaセンターサーバー化で、Suicaエリア統合に向けた取り組みも加速。
たとえば現在、首都圏エリアと仙台エリアをまたがる区間は、Suicaが利用できないなか、このセンターサーバー化でSuica首都圏・新潟・仙台・青森・盛岡・秋田の各エリアを問わず、JR東日本エリア運賃として処理できるようになる。