ゲームキャラが表紙にデザインされた「桃鉄バージョンの鉄印帳」(表裏)

三セク鉄道と人気鉄道ゲームがコラボ

全国の三セク鉄道をめぐって鉄道版の御朱印・鉄印を集める「鉄印帳の旅」と、1988年の登場から35年間も親しまれるコンピューターゲーム「桃太郎電鉄(桃鉄)」が合体した、「桃太郎電鉄バージョンの鉄印と鉄印帳」が期間限定で売り出される。

三セク鉄道各社が加盟する第三セクター鉄道等協議会(三セク協)と、読売旅行、読売旅行出版社、日本旅行の4者が、令和版の桃鉄「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」(発売元・コナミデジタルエンタテインメント)とタイアップして、桃鉄版鉄印帳の旅を約1年間の期間限定で展開する。鉄印帳と鉄印の発売は2023年4月22日から2024年3月31日まで。

四国八十八ケ所などに着想を得て2020年7月にスタートした鉄印帳の旅は、三セク協と関係旅行会社が当てたヒット企画。鉄印帳は豪華本仕様、三セク駅などで押印する鉄印も各社が趣向を凝らし、鉄道ファンだけでなくシニアの旅行ファンにも受け入れられた。

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増刷を重ねた鉄印帳は2023年2月時点で5万5000冊以上発行、有料の鉄印も約47万回押印されている。「第20回日本鉄道賞」で特別賞、「日本ネーミング大賞2022」で優秀賞をそれぞれ受賞するなど、社会的評価も高い。

一方の桃鉄は、プレーヤーが鉄道会社の社長になって各地を訪れながら資産を増やすボードゲーム。全国の駅を訪れるコンセプトは、鉄印帳の旅と共通する。

両者のコラボは、地方鉄道を応援する桃鉄の原作者・さくまあきらさんの思いと、三セク鉄道の再生や利用促進を目指す「鉄印帳」の取り組みが重なって実現した。

桃鉄バージョンの桃鉄印は、三セク各社それぞれに桃太郎、貧乏神といったゲームキャラクターや歴史ヒーロー、名産怪獣キャラクターなどをデザイン。鉄印帳の旅同様、40社の桃鉄印を集めることで、リアル「桃太郎電鉄」を楽しめる。

桃鉄版鉄印帳と鉄印は三セク協各社の指定窓口で発売。鉄印の購入(押印)には、当日の乗車券類と鉄印帳の提示が必要だ。

記事:上里夏生

(c)さくまあきら(c)Konami Digital Entertainment