大正時代の馬頭観音【駅ぶら】06京王電鉄 京王線016
※2023年5月撮影
トップ画像は、京王線幡ヶ谷駅から歩いた清岸寺を出発、北側の渋谷区立幡ヶ谷南第三公園に来ました。
東西に長い公園。木々の緑が濃く閑かな良い雰囲気です。夏は蝉の鳴き声が凄そうです。
※2023年5月撮影
公演の北側に大きなマンションがあります。その東側にある「中幡庚申塔」。
※2023年5月撮影
渋谷区教育委員会の案内板には
「堂内には庚申塔がまつられています。ここの庚申塔は、天邪鬼をふまえた六臂(ろっぴ/手)の青面金剛立像で、庚申講の人々によって明治五年(1872)に造立されたものです。庚申講とは、昔の暦に使われた庚申(かのえさる)の夜、講の人々が集まり、念仏を唱えながら夜明を待つ信仰で、無病息災を祈りました。
また青面金剛像は恐ろしい疫病から村人を守ってくれるものと信じられていました。
庚申堂の右前に、馬頭観音を刻んだ石碑があります。これは観音菩薩の一形態であり、農村時代には農耕や運搬に重要な役割を果たす馬を守ってくれるものと信じられ、大正十一年(1922)に造立されたものです。
二体とも造立の年代が比較的に新しいことから、江戸時代にはじまったこれらの信仰が長く続けられてきたことがわかります。
平成五年六月八日に、庚申塔建立百二十年を記念して、老朽化したお堂は、新しく建て替えられました。地域の方々の厚い信仰心により、今日に至るまで庚申塔は、大切に守られているのです。」
堂には残念なことに金属の防護用シャッターが閉まっていました。青面金剛像はボンヤリと分かりますが少し頭部の大きいバランスの良くない印象でした。
※2023年5月撮影
こちらが1922年(大正11年)に造られた馬頭観音。モータリゼーション以前なので、馬が重要な交通・運搬手段を果たしていた時代です。しかも当時周辺は民家の少ない農村だったのです。
※2023年5月撮影
幡ヶ谷駅に戻ります。甲州街道の向こう側に「Harley-Davidson,」のお店がありました。馬頭観音を見て甲州街道を馬が行き交っていた長閑な風景を考えながら歩いていたので偶然の様な不思議な気分。
※2023年5月撮影
ハーレイと言えば、筆者は真っ先に中学時代に公開された映画『Easy Rider』をクラスメートと渋谷に観に行ったことを思い出します。主人公のピーター・フォンダが乗っていたチョッパーバイク、タンクにはアメリカ国旗がペイントされていました。そして同時にステッペン・ウルフの“BORN TO BE WILD”がアタマの中で鳴り始めるのです。
幡ヶ谷駅の北口に戻ってきました。
※2023年5月撮影
地下に降りると「友愛の広場」と書かれた大きな壁面アートと子どもの銅像があります。
※2023年5月撮影
次回は笹塚駅です。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)