京王ライナーに使用される京王電鉄5000系車両(写真:Nozomi / PIXTA)

京王電鉄は2023年10月1日から、京王線・井の頭線で鉄道乗車ポイントサービスを開始します。

これは「京王アプリ内の鉄道乗車ポイントサービスに会員登録(無料)をしたPASMO」で京王線・井の頭線に乗車すると、乗車回数や同社線の乗車運賃に応じて「京王トレインポイント」が付与されるというもの。定期券区間内の乗車や企画券乗車券での乗車は対象外です。

サービス利用イメージ(画像:京王電鉄)

貯まった「京王トレインポイント」は「京王ポイント」に交換、もしくはセブン銀行ATMでPASMOにチャージすることができますが、ここで注意しておきたいのが交換レートです。「京王ポイント」の場合は10%上乗せして交換できますが、セブン銀行ATMでPASMOにチャージする際は1回あたり88ポイントの手数料がかかります。

京王トレインポイント交換イメージ(画像:京王電鉄)

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「京王ポイント」は京王チケットレスサービスでの京王ライナー座席指定券購入、京王百貨店での買い物などに利用できます。どちらにするかは利用するサービスに応じて決めたいところ。ポイント交換については色々と注意点が多いので、事前に京王電鉄のホームページで確認しておくのが良いでしょう。

鉄道乗車ポイントサービス概要

ポイントの付与率(画像:京王電鉄)

◆大人の場合

会員登録したPASMOを利用し、同一月内に同一運賃区間を複数回乗車すると、同社線の乗車運賃の累計と同一運賃区間の乗車回数に応じて変動する付与率をもとに、翌月10日ごろ目安で前月分のポイントが付与されます。

月に5~8回程度ですと、付与率は1%にとどまりますが、9~16回で4%、17~24回で8%、25~32回で12%、33回以上で14%と増えていきます。

大人の場合の利用例(画像:京王電鉄)

◆小児の場合

会員登録した小児用PASMOで乗車した場合、1回の乗車ごとに同社線の乗車運賃の50%分の「京王トレインポイント」が付与されます。

たとえば調布~京王よみうりランド間はIC運賃で大人140円(※2023年10月1日の運賃改定後)の区間ですが、小児運賃では70円。その50%となる35ポイントが付与されることになります。付与のタイミングは乗車の3日後が目安。

小児の場合は50%付与(画像:京王電鉄)

京王電鉄によれば「お子さまが当社線をご乗車いただきやすい環境とすることで、子育てしやすい沿線を目指します」とのこと。親子でのお出かけの際はひとまず登録しておくとおトクです。

小児IC運賃といえば、関東大手私鉄の小田急電鉄が昨年3月、全区間どこまで乗っても一律50円とするサービスを導入しています。さすがに長距離利用となると「全区間一律50円」にはかないませんが、短距離利用なら京王線も十分おトクと言えるでしょう。

回数乗車券の発売終了

これに先立ち、京王電鉄は2023年8月31日をもって、以下の回数乗車券の発売を終了します。

・普通回数乗車券
・時差回数乗車券
・土・休日割引回数乗車券

※通学用割引普通回数乗車券・身体障がい者用回数乗車券・知的障がい者用回数乗車券は発売を継続。
※発売終了日までに購入した回数乗車券は、有効期限まで利用できます。

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