※2023年7月撮影

トップ画像。「府中駅」から甲州街道に来ました。府中と言えばケヤキ並木です。1924年(大正13年)に国の天然記念物に指定された「馬場大門のケヤキ並木」が甲州街道の北側は200m以上続きます。

ケヤキ並木に沿って南の

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京王線の方に歩きます。

※2023年7月撮影

筆者は小金井市に実家があるので府中には頻繁に来ています。ケヤキ並木は、とても慣れ親しんだ景色です。

※2023年7月撮影

京王線ガードの横に「天然記念物大國魂神社欅並木」の石塔。写真奥は南です。

※2023年7月撮影

「府中市」の案内板「馬場大門のケヤキ並木」。

※2023年7月撮影

記載内容は、以下です。

「このケヤキ並木は、ケヤキの並木として国内唯一の国指定の天然記念物です。大正時代に指定されたときは、ケヤキの大木だけが、並木両側に60本ほど立ち並んでいました。

その起源として、康平5年(1062)、源頼義・義家親子が東北遠征の祈願成就のお礼として千本を寄付したと伝えられています。1,000年もの歴史由緒ある、府中市のシンボルです。

歴史と風格のある貴重なケヤキ並木を未来に伝えるために、保護と美化に取り組みましょう。

「大國魂神社」のサイトに、より詳しいケヤキ並木の解説があります。さらに「府中市」のサイトにはより詳細なデータもあります。

「大國魂神社」に向かって南に歩いています。

※2023年7月撮影

ここにも「史蹟名勝天然記念物保存法二依 大正十三年十二月内務大臣指定」という石塔があります。

※2023年7月撮影

これがケヤキ並木の起源となる苗木を寄付したと言われる「源義家公銅像(八幡太郎義家)」。

※2023年7月撮影

「フォーリス」前に置かれた「大黒様」。抽象的な現代彫刻の様に見えます。

※2023年7月撮影

背後の木札の内容です。

「大國魂神社の神様である、大黒様(大国主命)は五穀豊穣、商売繁盛、縁結びの神様として信仰され、特に多くの神々と結ばれたことから縁結びの御利益があるとされています。

この石像は大黒様を題材とし、平成8年の開業を機に、建立されました。

末永くお客様に愛されることを、開業20周年を機に祈念申し上げます。

専門店街フォーリス」

同じく「忠助」の像があります。こちらは少し具象的ですね。

※2023年7月撮影

木札の内容は以下。

「大黒様はその昔、須佐之男命の娘(須勢理毘売)と恋に落ちました。その為に三つの大きな試練を与えられましたが、鼠(忠助)に助けられ、難を逃れることができました。

そして大黒様はその恋を無事成就することが出来、以来鼠が神使とされました。

専門店街フォーリス」

ケヤキ並木の旧甲州街道側に「ケヤキ並木馬場寄進の碑」があります。

※2023年7月撮影

案内板には以下の様に記載されています。

「府中市指定文化財 有形文化財 ケヤキ並木馬場寄進の碑 指定 平成5年12月22日

馬場大門のケヤキ並木両側の歩道部分はかつて馬場であり、「馬場大門」の名称もこれに由来しています。

馬場は、慶長年間(1596-1615)に徳川家康が六所宮(現大國魂神社)に寄進したものと伝えられています。

この碑は由緒ある馬場を長く後世に伝えるために建てられたもので、花崗岩の石に「従是一之鳥居迄五町余 左右慶長年中御寄附之馬場」と刻まれています。

石碑がいつ誰によって建てられたかは不明ですが、江戸時代後期の地誌『武蔵名勝図会』に図入りで紹介されており、その頃には有名であったことが知られています。

平成20年3月  府中市教育委員会」

次回は「大國魂神社」にお詣りします。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)