若い旅僧は神仏の化身【駅ぶら】06京王電鉄 京王線177
※2023年8月撮影
トップ画像、「高幡山明王院金剛寺」拝観を終えて「高幡不動駅」に戻って来ました。まだ、北口に行っていないのです。長い通路で京王線と「高幡不動検車区」を越えます。
北口を出ました。
※2023年8月撮影
駅前には薬局が1軒ありました。駅前の道を南に歩けばコンビニエンスストアなどがあります。写真では左に曲がってゆく方向です。
※2023年8月撮影
北口を背にすると、住宅街ですが、右に神社の鳥居が見えます。
※2023年8月撮影
鳥居の扁額は「若宮/愛宕神社」と並記されています。
※2023年8月撮影
日野市観光協会のサイトに拠れば、
「高幡不動尊金剛寺」の本尊「不動明王」の傍らに立つ「二童子像」を彫った若い旅僧がこの神社の起源という言い伝えを書いています。
金剛寺を訪れた若い旅僧が不動明王に脇士が無いのを惜しんで住職の承諾を得て数日で二像を完成させました。その出来映えの素晴らしさに住職、村人などは驚嘆します。人々は旅僧が旅立つ際に村境まで見送りました。見送っていた旅僧が突然かき消すように見えなくなったので村人たちは「神仏の化身」だと信じます。そして旅僧が消えた地を別旅(わかたび)村と名付け村の鎮守として別旅明神を祀りました。この神社が現在の「若宮神社」です。
さらに大正時代に高幡不動尊内高幡山麓にあった愛宕神社を合祀し若宮愛宕神社と呼ばれる様になったといいます。
柱が綺麗な朱に塗られていますが、少し前の写真などでは社殿は全て白く塗られていました。神様にご挨拶しました。
※2023年8月撮影
慶応年間に再建された旧社殿は現在の鉄筋コンクリートの社殿に建て替えられましたが、元からの奥殿は建築内に納められています。
赤い鳥居の境内社は御稲荷様です。
※2023年8月撮影
社に「小野稲荷大明神」と札があります。御稲荷さんにもご挨拶。
※2023年8月撮影
この日も猛暑日。蝉の声が耳を聾するほどに静かな境内です。
※2023年8月撮影
「高幡不動駅」に戻りました。
※2023年8月撮影
暑さに降参。この日の撮影は切り上げて上りホームに来ました。上り電車を待つ間に電留線に駐まる電車を撮影。
※2023年8月撮影
次回は「高幡不動駅」から「南平駅」に向かいます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)