東武 新型特急車両 N100系 SPACIA X が2023年度 グッドデザイン賞に選ばれ、東武鉄道と、車体設計・デザイン検討・製作を担当した日立製作所が共同で受賞した。

7月15日から浅草と日光・鬼怒川エリアをつなぐ新型特急車両 N100系 SPACIA X が運行中。

この東武スペーシア X は、「Connect&Updatable」をコンセプトに、従来の 100系 スペーシア がこれまで築き上げてきた伝統やブランド・イメージを維持・継承しながら、より進化した上質なフラッグシップ特急を目指し製作した車両。

「飲食スペースを復活させたこと」も評価に

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<評価委員コメント>

コロナ禍を経て、量から質への転換が求められる鉄道業界では近年、個性的な特急車両の発表が相次いでいる。その中でも本車両は、特筆できる部分が大きい。

なによりも目立つのは、日本の鉄道車両では絶滅に近い状況にあった飲食スペースを復活させたことである。

6種類のインテリアを用意し、家具を思わせるイスやテーブルを、安全性に配慮したうえで採用したことも斬新。

車体色や車内照明に目的地の名所旧跡の色彩や造形を取り入れながら、側面の行先表示器は車内案内の動画も提供しており、鉄道旅行の魅力を多彩な表現でアピールしている。

東武 新型特急車両 N100系 SPACIA X は、4編成 24両が登場予定。現在は 2編成 12両。2023年度に 2編成 12両を導入予定。