嵯峨野トロッコ列車、新型車両デザイン発表! 2027年春導入へ 天井・側面ガラス張りで保津川渓谷の絶景に没入

嵯峨野観光鉄道は22日、2027年春に導入する新たなトロッコ列車の車両デザイン等を発表しました。
【参考】
嵯峨野観光鉄道、2027年春に「新たなトロッコ列車」デビュー!現在運行中の車両は2026年の営業運転をもって引退へ(※2025年3月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/12998571.html
デザインコンセプトは「嵯峨野トロッコの世界観」
新しい車両のデザインコンセプトは、「保津峡の渓谷美」×「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」×「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』風情」。これらの魅力が複合しあう、嵯峨野トロッコ(SAGANO ROMANTIC TRAIN)独自の世界観を創出するとしています。デザイン監修はGKデザイン総研広島が担当しました。
新型車両は、牽引車1両と客車4両の計5両編成となります。
【一般席(1~4号車)】 一般席(1~4号車)では、景色が主役として映えるよう、柱や窓枠を黒で仕上げ、保津峡の景色への没入感を高めるデザインを採用します。

【特別室(4号車の一部)】 4号車の一部には「特別室」(呼称は検討中)が設けられます。こちらには縁台型の座席が設置され 、グループで利用し、より一層自然を味わえる空間となる予定です。

快適性・サービスも大幅向上
新型車両では、快適性やサービス面も大きく向上します。
・天井や側面をガラス張りとし、開放感のある車内を実現
・乗り心地が向上するほか、座席間隔や通路幅も拡大
・車内表示器は、日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語の4か国語に対応
・グループで利用でき、より一層自然を味わえる特別室の導入等
このほか、車体衝突時の安全対策やモニター装置の採用による安全性・安定性の向上 、環境に配慮した車両の導入 も特徴として挙げられています。
新しいロゴ・シンボルマーク

ロゴ・シンボルマークは、従来のエンブレムのデザインを継承しつつ 、「紅葉」「桜」「清流」「土木遺産のトンネル」「笹の円環(竹林)」といった沿線の魅力を織り交ぜたデザインとなります。
1991年の営業開始以来、国内外の多くの観光客に愛され、保津川渓谷の雄大な自然を伝えてきた嵯峨野トロッコ列車。現行の車両は2026年の営業運転をもって引退する予定で、新型車両は2027年春から営業を開始します。
(画像:嵯峨野観光鉄道株式会社)
鉄道チャンネル編集部
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