「JR東海とミズノが初のサステナブル共同開発、東海道新幹線車両のアルミが生まれ変わって子供用野球バットに」

そんなトピックスをJR東海とミズノが公表し、10月14日から「N700KONG」「Dr.YELLOW KONG」という名でミズノ直営店・ミズノ公式オンラインで1,400本限定で販売される“新幹線アルミ再生金属バット”。

この東海道新幹線 N700系などのアルミを再生して生まれた金属バットの工程のうち、車両から付着した塗料などの不純物を除去したアルミチップを製造する工程を担当したのが、トピー工業グループ明海リサイクルセンター(愛知県豊橋市)。

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(画像↑↑↑はJR東海 中村明彦 代表取締役副社長、明海リサイクルセンター 鎌形和男 代表取締役社長)

JR東海が明海リサイクルセンターに感謝状

この“新幹線アルミ再生金属バット”は、廃車したN700系車両などに使われていたアルミを細かく切り分け、明海リサイクルセンターで付着した塗料などの不純物を除去。不純物が含まれていないスクラップ材料に加工する。

その後、スクラップ材料を溶解・精製し、純度の高いアルミ合金のみを抽出し、金属バットへと成形していく。

こうした工程の一部を担ったトピー工業グループ明海リサイクルセンターは10月4日、同バット開発に貢献したとして、JR東海から感謝状がおくられた。

この東海道新幹線再生アルミは、アルミを新製する場合に比べ、製造時のCO2排出量を97%削減し、環境負荷の軽減に貢献できることから、今後、建築材料への活用や新幹線車両への水平リサイクルなど、さらに用途が拡大することが期待されている。