※2023年4月撮影

トップ画像は、北野駅下りホーム1番線に停まる5000系。2017年9月に登場した最新車両、同年のグッドデザイン賞に選定されました。

「各駅停車高尾山口行」で前面展望を撮影します。ラッキーなことに筆者は初めて5000系電車に乗ることができました。2022年(令和4年)10月に新たに加わった7編成目です。

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車内ももちろん初めてです。クロスシートとロングシートの両方に転換できる座席です。座席指定の「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」ではクロスシート仕様になります。「各駅停車高尾山口行」はロングシート仕様。シートの幅がゆったりしており、肘掛けやヘッドレストもあります。

※2023年4月撮影

右側に前面貫通扉があるので前面展望はこちら側から撮影します。

※2023年4月撮影

ここから前面展望です。他の車両よりガラス部分の色調が青っぽく感じられます。2番線から「京王八王子行」が先に発車しました。

※2023年4月撮影

「京王八王子行」は7000系電車。1984年(昭和59年)から活躍している京王電鉄で最初のステンレス車両。

※2023年4月撮影

「高尾山口行」も出発しました。新型車両は静かで乗り心地も抜群。

※2023年4月撮影

ポイントは「高尾線」下り線に切り替わっています。

※2023年4月撮影

右に保線車両の引き込み線があります。

※2023年4月撮影

ここで「高尾線」の歴史を簡単にふり返ります。

満州事変の起きた1931年(昭和6年)大正天皇の多摩御陵参拝用に「御陵線」が「北野駅」から「御陵前駅」間6.4kmで開通しました。1945年(昭和20年)戦時下の不要不急線として休止され、戦後も休止状態が続きました。

新たに「高尾線」として1967年(昭和42年)「北野駅」「高尾山口駅」間(8.65km)が開通。「御陵線」は「北野駅」「山田駅」間が「高尾線」に転用されました。

高架線を進みます。「北野駅」から「京王片倉駅」までは、1.7km。

※2023年4月撮影

地図で見ると「北野駅」から「京王片倉駅」間は、大きなS字カーブを描いています。その左カーブが続きます。先のガード部分で「JR横浜線」の上を越えます。

※2023年4月撮影

長くなるので前面展望は次回に続きます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)