コラム【本州湾岸を反時計に一周】040 ハピラインふくい② 2024年8月27日
※2024年8月27日撮影
トップ画像、芦原温泉駅から1kmほど、田園風景の中を進んでいます。踏切の先、左(東)側に金津変電所があります。
さらに3kmほどで跨線橋をくぐります。
※2024年8月27日撮影
ようやく丸岡駅の予告票です。
※2024年8月27日撮影
駅の直前で右にカーブしました。実際はかなり緩やかですが望遠レンズなので強調されています。
※2024年8月27日撮影
芦原温泉駅から5.8kmと長い駅間で丸岡駅です。上り側単式ホームと下り側島式ホームだった様ですが、内側の線路が撤去されているので単式ホーム2面2選です。
※2024年8月27日撮影
単式ホーム、使われているのは嵩上げされた部分です。
※2024年8月27日撮影
単式ホームの福井側に、(見え難いですが)側線らしきものが残っています。本線には繋がっていません。
※2024年8月27日撮影
駅名標。
※2024年8月27日撮影
駅は明治時代に開業しています。魅力的な木造駅舎がありますが、1948年(昭和23年)の福井地震で全壊し、同年再建された駅舎です。2010年に改修され多目的ホールなどが作られた様です。
ちなみに1948年(昭和23年)6月の福井地震は、丸岡町付近が震源でした。マグニチュード7.1。震度6(当時の最大震度)という強い地震だったのです。
死者3,769人、負傷者2万人以上。全壊した家屋が家屋3万6千戸以上という凄まじい被害。
就中、丸岡町、春江町、森田町は、ほぼ全ての家屋が倒壊。死者の多くがこのエリアに集中していて、人口の5%が亡くなったとも言われています。当時の国宝丸岡城も全壊しました。
当時の北陸本線では、細呂木駅、金津駅(現・芦原温泉駅)、丸岡駅、春江駅、大土呂駅の駅舎が全壊しました。
さらに7月下旬には大雨に襲われ地震で堤防が破壊された九頭竜川が氾濫し、28,000人が被災。地震被害に追い打ちをかけました。
合掌。
丸岡駅を17時25分に出ました。まだ陽光があります。
※2024年8月27日撮影
春江駅の予告票。
※2024年8月27日撮影
流石に、少し暗くなってきました。フルオートですが、徐々に被写界深度が浅くなってきました。
※2024年8月27日撮影
丸岡駅から3.7kmで春江駅です。島式ホーム1面2線。やはり使われているのはホームの嵩上げされた部分です。ホームの西側に木造駅舎があります。
※2024年8月27日撮影
駅名標。いよいよ日没が近づいてきました。
※2024年8月27日撮影
春江駅は大正年間に開業しました。この駅の駅舎も福井地震(1948年/昭和23年)で全壊しました。木造駅舎は、地震の翌年(1949/昭和24年)に再建されています。
まだ、辛うじて前面展望は、撮影できます。
※2024年8月27日撮影
森田駅の予告票。望遠レンズなので駅も見えています。
※2024年8月27日撮影
春江駅からは、2.3kmとハピラインふくい線では最も短い駅間で森田駅です。相対式ホーム2面2線、上りホーム側に木造駅舎があろのが分かります。
※2024年8月27日撮影
やはり嵩上げされた部分のホームが使われています。
※2024年8月27日撮影
駅名標。そろそろ日没ですが、福井駅まではどうにかたどり着けそうです。
※2024年8月27日撮影
森田駅は、明治年間に開業しています。やはり福井地震(1948年/昭和23年)で駅舎や下りホームが全壊。駅舎は、翌1949年(昭和24年)改築されました。
森田駅を出て九頭竜川を渡ります。この橋梁も福井地震(1948年/昭和23年)で倒壊、再建されました。
※2024年8月27日撮影
久しぶりにビル群を見て「福井は都会だなぁ」と感じました。
※2024年8月27日撮影
福井駅の予告票。そろそろ明るさが前面展望撮影の限界域です。
※2024年8月27日撮影
この先で福井駅に入りますが、ホームは、写せませんでした。
※2024年8月27日撮影
17時37分福井駅に到着。むかいのホームには17時39分発の敦賀行が停まっていました。
発車2分前です。次の敦賀行は、27分後。流石に駅名標を撮る精神的時間的余裕がありませんでした。福井駅には何度も来ていますが、ハピラインふくい以前なので駅名標を撮る必要があります。
しかし、敦賀行は既に超満員状態。ホームには利用者さんがたくさん並んでいて、とにかく電車に乗り込もうとしています。
一瞬、乗車を諦めかけましたが、どうにか身体をねじ込めるドアを見つけました。なかなかの混雑ぶりです。ホームの利用者さん達の会話を聞いていると、次の敦賀行も「同じ位混む」という声が聞こえてきます。
ふだんは(時間を選んで)ガラガラの横須賀線に乗っているので、ものすご~く久しぶりのラッシュ状態。もちろん前面展望どころか駅名標も何も撮れません。
15分乗って鯖江駅で降りました。少しでも安い宿を探して福井駅ではなく鯖江駅前のビジネスホテルに予約したのです。
福井駅から鯖江駅までの前面展望は、2024年11月末に木造駅舎撮影の許可をハピラインふくいさんからいただいているのでその時の移動で少しでも撮れれば、改めて追加でアップします。
次回は、8月28日、鯖江駅から敦賀駅に向かいます。
8月27日の移動
路線 |
乗車駅 |
下車駅 |
距離(km) |
乗車時間(分) |
越後線 |
新潟 |
柏崎 |
83.8 |
131 |
信越本線 |
柏崎 |
直江津 |
36.3 |
44 |
日本海ひすいライン |
直江津 |
市振 |
59.3 |
72 |
あいの風とやま鉄道 |
市振 |
倶利伽羅 |
100.1 |
114 |
IRいしかわ鉄道 |
倶利伽羅 |
大聖寺 |
64.2 |
71 |
ハピラインふくい |
大聖寺 |
鯖江 |
44.0 |
47 |
小計 |
387.7 |
479 |
||
前回まで |
1594.2 |
2057 |
||
合計 |
1981.9 |
2536 |
(文・写真) 住田至朗
※ハピラインふくいの許可をいただいて撮影しています。
※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。
※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)他を参照しています。