※2025年6月撮影

トップ画像は、耕書堂。台東区のホームページに案内があります。

夜間は、ライトアップされてシャッターに描かれた浮世絵が愉しめるそうです。

耕書堂も吉原神社で遭遇した団体さんで店内は満員状態。入店は遠慮しました。

※2025年6月撮影

千束四丁目交差点の角にあります。

※2025年6月撮影

土手通りに向かって歩いています。何ともユニークな大工さんの看板。

※2025年6月撮影

台東区の「旧町名由来案内」がありました。

※2025年6月撮影

内容を写します。

「下町まちしるべ 旧 浅草新吉原江戸町二丁目

元和3年(1617)幕府は日本橋葺屋町(ふきやちょう)東側(現日本橋人形町二丁目付近)に江戸では唯一の遊郭開設を許可した。遊郭は翌年、営業を開始したが葭の繁るところを埋め立てて造ったことから、はじめのころは“葭原(よしわら)”と呼ばれた。そして寛永3年(1626)に縁起の良い文字にかえて吉原となった。明暦2年(1656)になると町奉行から、吉原を浅草日本堤へ移転するように命じられ、翌3年に移転した。それから、この付近は浅草新吉原と呼ばれるようになった。

日本橋に開設されたころの吉原は江戸町一丁目、二丁目、京町一丁目、二丁目、角町の五ヵ町であった。そのうちの江戸町二丁目は元和4年(1618)にできたが、はじめは本郷二丁目と呼ばれていた。その後、江戸が大変繁盛していたことから、これにあやかって江戸町二丁目と改称した。」

その右に台東区教育委員会による「吉原大門と耕書堂」の案内パネルがあります。

※2025年6月撮影

以下はその内容です。

「吉原大門と耕書堂 台東区千束四丁目十五番付近

明暦3年(1657)の大火後、日本橋にあった吉原遊郭は幕府の命により浅草千束村(現台東区千束)に移され、「新吉原」が誕生した。遊郭は高い塀と「おはぐろどぶ」に囲まれ、日本堤から下る衣紋坂、それに続く五十間のくねった道と吉原大門が郭への唯一の公式通路であった。

門は何度か建替えられたが、大正12年(1923)の関東大震災で町とともに灰燼に帰した。今では、大門の柱を模した街灯が名残として建っている。

蔦屋重三郎は寛延3年(1750)新吉原に生まれ、後に喜多川氏の養子となった。「蔦屋」は喜多川氏の屋号であり、吉原の茶屋といわれる。安永元年(1772)重三郎は大門口五十間道に書店「耕書堂」を開き、吉原細見を販売。天明3年(1783)に通油町に進出。黄表紙、洒落本、狂歌本、錦絵などを刊行し、耕書堂は有力な地本問屋となった。

令和6年10月 台東区教育委員会」

耕書堂の脇にあった茶色い街灯が大門の名残でしょうか。

※2025年6月撮影

「仲之町通り」が「土手通り」に当たります。

※2025年6月撮影

「吉原大門」交差点です。この日の【駅ぶら】で当初に目指した場所でした。

※2025年6月撮影

交差点の角に柳があります。

※2025年6月撮影

「新吉原衣紋坂 見返り柳」の石碑と台東区教育委員会の「見返り柳」の説明パネルがありました。

※2025年6月撮影

パネルの内容は以下です。

「見返り柳 台東区千束4-10-8

旧吉原遊郭の名所のひとつで、京都の島原遊郭の門口の柳を模したという。遊び帰りの客が、後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、この柳のあたりで遊郭を振り返ったということから、「見返り柳」の名があり、

きぬぎぬのうしろ髪ひく柳かな

見返れば意見か柳顔をうち

など、多くの川柳の題材となっている。

かつては山谷堀脇の土手にあったが、道路や区画の整理に伴い現在地に移され、また、震災・戦災による焼失などによって、数代にわたり植え替えられている。

平成8年7月 台東区教育委員会」

さて、南千住駅からスタートした散歩。グルグル遠回りしてきました。マップで黄色のラインがここまで歩いたルートです。

※©Google map

写真を撮りながら行きつ戻りつをしたので4km以上は歩きました。最高気温が猛暑日にせまる暑い日でしたから、爺は限界。

流石に「土手通り」でタクシーに乗って南千住駅に戻りました。料金は、700円でした。

※2025年6月撮影

北千住駅まで、170円の乗車券を購入します。

※2025年6月撮影

北千住駅に向かいます。

※2025年6月撮影

次回は、北千住駅ホームからスタートします。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024

るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日

つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日

つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日

つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他