東京メトロ日比谷線、混雑率データから見る快適な通勤方法、朝の時間を有効活用する新習慣「ヒビ活」!
東京メトロは、混雑のピーク時間帯を避ける「オフピーク通勤・通学」を促進する取り組みとして、2025年7月25日から日比谷線で「ヒビ活」を開始しました。2023年度の国土交通省の調査では、日比谷線の三ノ輪駅~入谷駅間で162%という高い混雑率が記録されており、この状況を改善することが目的です。
通勤・通学の時間を少しずらすだけで、混雑を回避し、快適な移動と、朝の時間を有意義に活用する「朝活」が可能になります。「ヒビ活」の具体的な内容についてご紹介します。
高度経済成長期の沿線人口増加
国土交通省の調査によりますと、2023(令和5)年度の三大都市圏における都市鉄道平均混雑率は東京圏で136%となり、前年から13ポイント上昇しました。また、日比谷線の三ノ輪駅~入谷駅間では、7時50分~8時50分の最混雑時間帯において162%の混雑率を記録し、全線で最も混雑が激しい区間となっています。
日比谷線は関東大震災後の1925年に「東京都市計画高速度交通機関路線」の2号線として構想され、1964年8月29日に北千住~中目黒間が全線開通し、東武伊勢崎線・東急東横線との相互直通運転を国内地下鉄で初めて開始して都心と郊外を直結しました。戦後の都市復興と高度経済成長期に沿線人口が急増し、通勤需要が高まったことが混雑の原因とみられています。
朝のゆとりを活かす「ヒビ活」

東京メトロによると、早めに出発することで生まれる朝のゆとりを、カフェで過ごしたり、公園で深呼吸するなど、自分のペースで活用することが、落ち着いた一日のスタートにつながるといいます。
「ヒビ活」特設ページでは、日比谷線各駅の混雑状況を6時30分〜9時30分まで10分刻み・6段階のグラフで表示。直近5日分の実績データを随時更新し、利用駅をタップするだけで混雑ピークを避ける目安になるとしています。さらに、レッツエンジョイ東京との共同企画「ヒビ活」ウェブサイトでは、早朝から営業する沿線約100店舗の飲食店や体験施設を紹介しています。
10月開始予定!「ヒビ活」デジタルスタンプラリー
「ヒビ活」の楽しみ方をさらに広げるため、10月からデジタルスタンプラリーが実施される予定です。沿線店舗と連携したキャンペーンで、景品もプレゼントされる見込みです。詳細は今後、「ヒビ活」の特設ウェブサイトで随時更新されますので、お見逃しなく。
東京都の「時差Biz」にも協力
東京メトロは、東京都が実施している、通勤時間をずらすことで満員電車の混雑緩和を促進する「時差Biz」にも協力しています。「ヒビ活」は、こうした社会的な課題解決に向けた取り組みの一環として実施されています。
混雑緩和と朝の有効活用を目指した「ヒビ活」は、通勤・通学の時間を少しずらすだけで、快適な移動と、ゆとりのある朝時間を実現する新しい取り組みです。混雑状況をリアルタイムで確認できる特設サイトや、沿線の魅力的なスポット紹介など、充実したコンテンツが満載です。デジタルスタンプラリーも10月から始まる予定ですので、この機会に「ヒビ活」を始めてみてはいかがでしょうか。
(写真:PIXTA,東京メトロ)
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