新宿から京王八王子や橋本、高尾山口方面へ「座って、快適に帰りたい・出かけたい」そんな願いを叶えてくれるのが、京王電鉄の座席指定列車「京王ライナー」です。2018年に運行を開始して以来、八王子・橋本・高尾方面へ快適に移動する手段として人気を集めています。通勤・通学の帰り道はもちろん高尾山へのレジャーまで、指定席料金410円を追加するだけで、必ず座れる快適な移動が約束されます。しかし、「予約はどうやるの?」「チケットレスって難しくない?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな京王ライナーの基本情報から、一番簡単なネット予約(京王チケットレスサービス)の方法、当日の乗り方、便利な停車駅、そして高尾山観光に便利な「Mt.TAKAO号」や、家族連れに嬉しい「こどもといっしょ割」といったお得な情報まで、分かりやすく徹底的に解説します。

京王ライナーの予約・座席指定券の購入方法

京王ライナーは、乗車券プラス、座席指定券(410円)の購入で利用が可能です。座席指定券は「京王チケットレスサービス」での購入がおすすめで、クレジットカードだけではなくPayPayでの支払いにも対応しています。当日は券売機でも購入が可能です。

京王チケットレスサービスに登録!


京王ライナーを事前に予約したい場合、ウェブサイト「京王チケットレスサービス」に会員登録。メールアドレスやログインID、パスワードを設定し、クレジットカードなどの支払い先を登録することで利用可能です。
京王アプリを利用している場合は、交通タブの「京王ライナー」をタップし「京王チケットレスサービス」のログインIDとパスワードを入力すれば紐づけが可能。より手軽に利用できるようになります。
「京王チケットレスサービス」を利用すれば、座席表を見ながら好きな座席を指定することが可能です。購入は発車日7前の午前7時~発車時刻の1分前まで(PayPay決済の場合は5分前まで)、座席指定は始発駅の発車時刻の5分前まで可能。チケットレス購入のため、チケットの発券は不要です。

当日分なら券売機でも購入が可能

京王線新宿駅のきっぷうりば(画像:PIXTA)

当日分の座席指定券は、各停車駅にある京王ライナー専用の券売機で購入できます。座席指定はできません。ただし、複数枚まとめて購入すると、空席があれば隣同士になります。新宿行きは発車3分前まで(京王八王子駅西口は発車1分前まで)京王八王子・橋本・高尾山口行きは発車1~5分前まで(券売機により異なる)購入が可能。京王新宿駅西口・百貨店口改札外券売機のみ、号車指定が可能です。

乗車券は、PASMOなどが利用できます。改札にタッチして入場したら、購入時に指定された座席に座るだけ。簡単に乗車できます。

京王ライナーの停車駅


京王ライナーは、京王八王子行きと橋本行き、高尾山口行きの「Mt.TAKAO号」を運行しています。

本線系統(京王八王子行き)の停車駅は、新宿・明大前・府中・分倍河原・聖蹟桜ヶ丘・高幡不動・北野・京王八王子、相模原線系統(橋本行き)の停車駅は新宿・明大前・京王永山・京王多摩センター・南大沢・橋本です。
上り(八王子・橋本から新宿行き)は明大前・新宿両駅は降車専用、それ以外の駅は乗車専用のため、途中下車できません。下り(新宿から八王子・橋本行き)は明大前・新宿両駅は乗車専用。八王子方面と多摩線方面の駅は座席指定券なしでも乗車でき、途中下車も可能です。

臨時「京王ライナー61号(高尾山口行き)」

「Mt.TAKAO号」下り(高尾山口行き)の停車駅は新宿・明大前・高尾山口(明大前から高尾山口までノンストップで運行)、上り(新宿行き)の停車駅は高尾山口・高尾・めじろ台・北野・高幡不動・聖蹟桜ヶ丘・分倍河原・府中・明大前・新宿です。

「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」ともに明大前に停車することで、京王井の頭線で乗り換えて渋谷や吉祥寺に行きやすいように設定されています。

「京王ライナー」 2025年3月ダイヤ改正

2025年3月15日から実施のダイヤ改正により、高尾山口発着はこれまで土休日限定でしたが、平日の高尾山口発着を新設。京王八王子発着、橋本発着も増発し、より使いやすくなっています。

【参考】朝夕の京王ライナー増発、「高尾線系統」も登場 京王電鉄2025年3月ダイヤ改正 https://tetsudo-ch.com/12996688.html

落ち着いた雰囲気の車内


「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」は5000系車両を採用。車内は木目調をベースとし、やわらかな暖色のLED間接照明を設置。上質感のある落ち着いた雰囲気で統一されています。座席は全席指定。主に2人がけのクロスシートで、車端部(ドアの脇)には肘かけ付きのロングシートもあります。すべての座席に電源コンセントを設置。無料Wi-Fiも完備されています。nanoe搭載の空気清浄機を設置した快適な空間です。

子どもと乗るならおトク!「こどもといっしょ割」


子どもと一緒に京王ライナーを利用するときに是非活用したいのが、土・休日に運行する
すべての「Mt.TAKAO号」「京王ライナー」が対象となる「こどもといっしょ割」。座席指定料金が通常820円のところ、大人1人・小学生以下の子ども1人の2席分の座席指定がセットになっており、合わせて500円で利用可能。しかも、下りは10号車、上りは1号車がこどもといっしょ割専用号車となっており、周囲の目を気にすることなく、快適な移動が可能です。
なお、「こどもといっしょ割」は京王チケットレスサービスでの販売となり、駅窓口や券売機での購入はできません。

進化を続ける快適ライナーで、特別な日常を

2018年のデビュー以来、多くの利用者に快適な移動時間を提供してきた「京王ライナー」。全席指定のゆとりある空間、便利なWi-Fiや電源コンセント、そして利用者の声に応える形で新設・増発されてきた運行系統は、京王線沿線の日常を少し特別なものに変えてくれる存在といえるでしょう。

この記事では、「京王ライナー」の車両が持つ魅力と、それを最大限に活用するための情報を網羅的にご紹介しました。
運行ダイヤやサービスは、今後も利用者のニーズに合わせてさらに進化していく可能性があります。ご乗車の際は、ぜひ公式サイトで最新の情報をご確認の上、あなただけの快適な時間を体験してみてください。

(画像:京王電鉄、PIXTA)
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