鉄道会社とベンチャー企業やアイディアマンと手を組み、社会課題の解決や未来づくりに挑む――。JR東日本は4月19・25日、「JR東日本スタートアッププログラム」説明会をJR神田万世橋ビルで実施。「TICKET TO TOMORROW~未来のキップを、すべてのひとに。~」をスローガンに、社会課題の解決や豊かで幸せな未来づくりをともに実現できる提案を募集しました。

同プログラムは、駅や鉄道などの経営資源、グループ事業における情報資源を活用したビジネスやサービスの提案を募り、アイデアのブラッシュアップを経て、新たな価値の創出を目指すというものです。

説明会には、同社執行役員 事業創造本部 松﨑哲士郎副本部長や、同社事業創造本部地域活性化部門 事業開発グループ 佐野太課長らが出席。すでに自社の製品・サービスまたはプロトタイプを有する、概ね起業10年以内の企業を対象とした「アクセラレーションコース」と、これから起業または起業後間もなく、有望なアイディアを持ち、同社での事業化を希望する人を対象とした「インキュベーションコース」の2部門で説明がありました。

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同社は、人手不足・働き方の変化・スマホ化・インバウンドといった背景について、自動化・ロボット化、モバイルワーク・サテライトワークへの対応、決済利用への対応・情報のパーソナル化、多言語化といった課題をあげ、「人・モノ・情報をタイムリーにマッチングするサービスの創出」「出発地から目的地までをスムーズにつなぐ快適な移動の創造」「新たな技術・アイディアを活用した未来に資する新ビジネスの創出」「過ごしやすく、働きやすい社会・生活の実現」「国内外の多様な人々が集い楽しむ場としての駅づくり」「地域の雇用・移住・観光の促進」「環境負荷の少ないエネルギーや安全で安定した食糧の供給」といった領域で提案を募集しました。

両コースとも、ことし11月の事業発表会(公開)を目指して実施。アクセラレーションコースは、5月末に応募締切、6月末に書類審査結果通知、7月中にプレゼン審査、8月からアクセラレーションが始まる予定です。また、インキュベーションコースは7月末に応募締切、8月中に書類審査結果通知があり、ミートアップを経て事業構想発表会へとすすみます。