JR西日本はこのほど、観光列車「あめつち」の2026年3月~9月にかけての運転計画を発表しました。山陰本線や木次線の3つのコースで、週末を中心に計75日間の運転が予定されています。鳥取~城崎温泉間を走るコース(鳥取行)では、新たに東浜駅での「観光停車」が追加されるなど、沿線の魅力をさらに楽しめる内容となっています。

「あめつち」運行スケジュール、週末中心にガンガン走るぞ75日!

運転日(イメージ)

2026年3月~9月までの半年間、「あめつち」は週末を中心に各線区で1日1往復運転します。合計の運転日数は75日。3つのコースそれぞれの内訳は以下の通りです。

・山陰本線 [鳥取駅~出雲市駅間]:26日
・木次線 [米子駅~出雲横田駅間]:28日
・山陰本線 [鳥取駅~城崎温泉駅間]:21日

基本的には金・土・日・月曜日の運転が多いですが、月ごとにパターンが異なるため、乗車を検討する際は公式ホームページ(JRおでかけネット)の運行カレンダーをしっかり確認することをおすすめします。

瑞風の妹分!?東浜駅でピカピカ観光停車が追加!

観光停車駅(イメージ)

JR西日本は、山陰エリアを走る人気の観光列車「あめつち」について、2026年3月から9月までの運転計画を発表しました。期間中は週末を中心に計75日間の運転を予定。今回のトピックは、鳥取~城崎温泉コース(鳥取行)における東浜駅での観光停車の追加です。
実はこの東浜駅、2017年の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」運行開始に合わせて改築された駅なんです。ステンレス鏡面仕上げの天井や、前面透明ガラスの待合室など、非常にモダンで美しいデザインが特徴です。駅前には「瑞風グリーン」の郵便ポストも設置されており、紺碧色の「あめつち」との共演は絶好のフォトスポットになりそうです。本記事では、各コースの運転日や見どころについて紹介します。

ゆっくり走るのが素晴らしい! 絶景ポイントでジリジリ徐行

あめつち車窓から望む山陰海岸ジオパーク(イメージ)

「あめつち」の魅力は、美しい景色をじっくり楽しめる「速度を落とした運転」にあります。2026年の運転でも、以下の絶景ポイントで景観徐行が行われます。

主な景観徐行区間と見どころ

◆名和~大山口駅間:日本海と大山の雄大な景色

◆乃木~玉造温泉駅間:美しい宍道湖の眺め

◆直江~出雲市駅間:斐伊川の風景

◆余部橋りょう:高さ約40mからの日本海のパノラマ(鳥取~城崎温泉コース)

山陰本線・余部鉄橋 (兵庫県)

また、通常の停車駅以外でも、ドアが開いて外の空気を楽しめる「ドア開放(乗降不可)」のサービスがあります(ホームには降りられますが、改札を出たり、そこから乗車/下車して旅行を終了することはできません)。山陰最古の駅舎として知られる御来屋駅や、名探偵コナンで有名な由良駅などで実施され、停車中にホームでの記念撮影などが可能です。※御来屋駅の停車時間はわずかですのでご注意ください。

【参考ページ】 城崎温泉から鳥取方面へ!山陰本線の旅へでかけよう|旅とおでかけ 鉄道チャンネル  https://tetsudo-ch.com/tours-tottori 

「あめつち」2026年春夏 運転概要

運転期間:2026年3月~2026年9月
運転区間と主な時刻(2026年3月21日以降)※時刻は変更となる場合があります。

◆あめつち(鳥取~出雲市)

由良駅・御来屋駅で、停車中にドアが開く(新規の乗降不可)

◆あめつち~木次線~(米子~出雲横田)

◆あめつち~因幡・但馬~(鳥取~城崎温泉)

鳥取行のみ餘部駅・東浜駅で、停車中にドアが開く(新規の乗降不可)

【おもてなし(一部抜粋)】
・木次線コース:宍道~出雲横田間で地元ガイド乗車、出雲三成駅での特産品販売。
・鳥取~城崎温泉コース:全区間で地元ガイド乗車、沿線市町のおもてなし。

おもてなし(イメージ)

「全車グリーン車指定席」となり、主にe5489、みどりの窓口などで予約が出来ます。

美しい日本海や大山、宍道湖の風景を、あめつちの車窓からゆったりと眺める贅沢な時間。新しく加わった東浜駅でのひとときも含め、山陰の魅力を再発見する観光列車「あめつち」の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
(画像:JR西日本、TOP写真:PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

【関連リンク】