特別快速「大雪」H100形の座席が増加&快適化!オホーツクブルーで彩る新仕様

JR北海道は12月、特別快速「大雪」で運用されている「H100形」電気式気動車について、長距離移動の快適性向上を図り、座席数の増加と座り心地を改善した車両の運用を開始しました。
【参考】
特急「大雪」がH100形2両の特別快速に 2025年3月ダイヤ改正(※2024年12月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/12991667.html
どう変わる?「大雪」用「H100形」の座席


今回の変更点は大きく2つ。まずは「座席数の増加」です。これまで1人掛けだった座席を2人掛けに変更することで、2両編成全体の座席定員が72席から84席へと12席増加しました。これにより、混雑時の着席チャンスが広がります。
さらに注目したいのが「座り心地の改善」です。長時間の乗車でも疲れにくいよう、座布団と背ズリ(背もたれ)を改良品に変更。あわせてシート生地も、オホーツク海をイメージしたブルーに流氷の模様をあしらった「オホーツクブルー」の新デザインに一新されました。
これらの改良車両は、2025年12月11日以降、準備が整い次第順次投入されています。
そもそも「H100形」って何者?特別快速「大雪」デビューまでの道のりをおさらい
今回リニューアルされたH100形、通称「DECMO(デクモ)」についても振り返ってみましょう。
H100形は、老朽化したキハ40形気動車などを置き換えるため、JR東日本のGV-E400系をベースに開発された電気式気動車です。ディーゼルエンジンで発電した電力でモーターを回して走行する仕組みで、従来の気動車に比べて変速ショックが少なく、スムーズな加速が特徴です。車内には車いすスペースやバリアフリートイレ、英語対応の運賃表示器を備えるなど、現代的な装備が充実しています。
【参考】
JR北海道に新型気動車、電気式「H100形」量産先行車が2018年登場(※2017年7月掲載)
https://tetsudo-ch.com/16681.html
「大雪」といえば、かつてはキハ183系などの特急車両で運行されてきた伝統ある列車名ですが、2025年3月のダイヤ改正で特急としての運行を終了。H100形を使用した「特別快速」へと生まれ変わりました。特急料金不要で乗車できる手軽さと、新型車両ならではの設備で、旭川~網走間を4時間弱で結んでいます。
【参考】
石勝線の「キハ40形」「キハ150形」は全て「H100形」へ置き換え JR北海道2025年春ダイヤ改正
https://tetsudo-ch.com/12992361.html
「特別快速 大雪 H100形 改良車」概要
対象車両:特別快速「大雪」用 H100形電気式気動車
運用開始:2025年12月11日以降順次
【主な変更点】
・座席増設:1人掛⇒2人掛への変更により、2両で72席から84席へ(+12席)。
・快適性向上:座布団・背ズリの形状・材質を改善。
・新デザイン:座席生地を「オホーツクブルー」(流氷イメージ)に変更。
【H100形(DECMO)基本スペック】
・電気式気動車(ディーゼルエレクトリック方式)
・全自動空調、低床化、バリアフリー対応
・ベース車両:JR東日本 GV-E400系
長距離運用となる特別快速「大雪」。座席の改良で、オホーツクへの旅路がより快適なものになりそうです。
(画像:JR北海道、TOP写真:PIXTA)
鉄道チャンネル編集部
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