
(2026年9月22日一部新版)「乗り鉄、撮り鉄、いろいろあれど、我が鉄道の旅は「呑(の)み鉄」なり…」。鉄道好きとして知られる俳優の六角精児さんが全国のローカル線を巡り、地元の酒と美味を味わい尽くすNHK-BSの大人気番組。その10年の歴史を凝縮し、KADOKAWAから発売されている公式書籍『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』が、発売から1年以上を経た今、異例の「5刷重版」を達成しました。
本書は、番組開始から2024年12月までに放送された全37コース(38回)の旅の行程を時系列で完全網羅。単なる番組のファンブックやタレント本ではなく、緻密なルートマップや立ち寄りスポットを掲載した実用的な旅行ガイドとして、鉄道ファンや地方を呑み歩きたい層などから絶大な支持を集めていいます。「週末お出かけ」にも便利なこの書籍、ロングセラーの5刷へと至った秘密や、誌面に刻まれた「二度と乗れない幻の廃線風景」の見どころなどをお伝えします。
異例のロングセラー!『呑み鉄本線・日本旅』が5刷重版

株式会社KADOKAWAから2025年2月に発売された書籍『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』が、売れ行き絶好調につき5刷となる重版の決定が発表されました。本書は、鉄道好きとして知られる俳優の六角精児さんが全国のローカル線を巡り、地元の酒と美味を堪能するNHK-BSの人気番組を書籍化したものです。

2025年4月の番組放送開始10周年を記念して刊行され、定価は1,760円(税込)となっています。番組開始から2024年12月までに放送された全37コース(38回)を完全網羅しており、番組の10年の歴史がこの一冊に凝縮されています。
詳細マップとインタビューで深まる「呑み鉄」の世界

本書の大きな魅力は、旅の行程を時系列に沿ってプレイバックできる詳細な構成にあります。例えば、富山の旅では「電鉄富山駅⇒宇奈月温泉駅」といった移動ルートとともに、立ち寄った店や酒蔵の情報が詳しく掲載されており、実用的な旅行ガイドとしても活用できます。さらに、コースマップには番組内で使用されたBGMの情報まで記載されているというこだわりぶりです。
また、六角精児さんへの「ローカル線」「酒」「音楽」の3ジャンルにわたるインタビューや、番組ナレーターを務める壇蜜さんのコメントも収録されており、ファン必見の内容となっています。

廃線巡りのバイブルとしての価値
注目したいのは、本書が単なる紀行本ではなく「鉄道の歴史を記録」する存在になっている点です。10年という歳月の中で、本書に収録されている路線の中には、すでに廃線・廃駅となってしまった場所が数多く存在します。
例えば、北海道の夕張支線や留萌本線の一部、九州の肥薩線(一部不通区間含む)など、かつての活気ある姿を誌面で偲ぶことができるのは、鉄道ファンにとってかけがえのない価値といえます。
「呑み鉄」という独自の視点を通して、地方の鉄道とその沿線にある暮らしの一端を記録し続けることの重要性を、この書籍のヒットは物語っているのではないでしょうか。
この書籍は、六角精児さんの番組を伝えるというだけではなく、訪問したお店や酒蔵の情報を掲載した旅行ガイドとしての機能を充実させたことや、10年の歴史の中で今では廃線・廃駅となった場所も掲載することで当時を偲びながら楽しめるというところが、ヒットの理由になっているようです。
テレビで観たあの風景を、自分自身の足でたどってみたくなる『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。今度の週末は、本書を片手に、あなただけの「呑み鉄」の旅へ出かけてみませんか?
(画像:株式会社KADOKAWA)
これまでに旅した路線の一覧(2026年9月22日更新版)
テレビで観たあの路線をもう一度たどりたい、という方のために、これまでの放送回をNHKの番組公式サイトから拾ってまとめました。2015年4月の放送開始から2026年9月までに、路線をめぐる旅は49回放送されています(同じ旅が前編・後編に分かれている回、4K版とBS版で放送日が異なる回があるため、公式サイトのエピソード数とは一致しません)。
【これまでに旅した路線】
2015年:4月12日「のと鉄道」、8月23日「山形鉄道」、12月5日「留萌本線」
2016年:4月9日「小湊鉄道、いすみ鉄道」、11月30日「指宿枕崎線」
2017年:3月5日「津軽鉄道、弘南鉄道」、4月12日「島原鉄道」、8月23日「石勝線(夕張支線)」、11月29日「三江線」
2018年:2月18日「野岩鉄道、会津鉄道」、4月28日「予土線、土佐くろしお鉄道」、8月18日「釧網本線」、12月1日「天竜浜名湖鉄道」
2019年:2月23日「肥薩線・くま川鉄道」、5月18日「九頭竜線・長良川鉄道」、12月18日「近江鉄道・信楽高原鉄道」
2020年:2月12日「日南線」、4月24日「京都丹後鉄道」、11月27日「関東鉄道・真岡鐵道」
2021年:4月30日「秩父鉄道」、12月17日「宗谷本線」
2022年:3月12日「がんばれ東北・三陸鉄道」、4月30日「鳥取の鉄道」、7月30日「サンライズ&四国の鉄道」、9月17日「室蘭本線、日高本線」、11月25日「久大本線」
2023年:3月12日「長野の鉄道」、5月1日「きのくに線、紀州鉄道」、7月29日「全線運転再開記念 只見線」、9月25日「富山地方鉄道、黒部峡谷鉄道」、11月13日「根室本線」
2024年:5月2日「予讃線、伊予鉄道」、8月8日「五能線、津軽鉄道(東能代〜鯵ヶ沢編)」、8月15日「五能線、津軽鉄道(鯵ヶ沢〜川部編)」、10月10日「道南いさりび鉄道、函館本線」、12月12日「豊肥本線、南阿蘇鉄道」
2025年:2月27日「ほくほく線、えちごトキめき鉄道」、5月15日「土讃線、土佐くろしお鉄道(ごめん・なはり線)」、8月14日「長崎本線、大村線」、8月21日「大村線、松浦鉄道」、10月10日「秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道」、11月14日「芸備線、木次線、一畑電車」
2026年:3月27日「三岐鉄道、近鉄、四日市あすなろう鉄道」、3月29日「三重の近鉄」、5月27日「鹿児島本線、肥薩おれんじ鉄道」、6月3日「肥薩おれんじ鉄道、三角線」、8月19日「旧北陸本線(ハピラインふくい編)」、8月26日「旧北陸本線(IRいしかわ鉄道、のと鉄道編)」、9月9日「旧北陸本線(あいの風とやま鉄道、万葉線編)」
このほか、総集編や特別編として2020年8月29日「総集編」、2021年3月6日「総集編パート2」、2021年8月27日「夏の特別編」、2024年3月4日「特別編 音楽たっぷりスペシャル」、2025年12月31日「大みそかベストセレクション」も放送されています。
最新の放送予定と、見逃し配信の有無は番組公式サイトでご確認ください。
(前回更新:2026年9月22日、出典:NHK番組公式サイト)。
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)