五輪の聖地が“子どもも愛犬家も遊べる”公園へ大進化! 有明アーバンスポーツパークの見どころと「日本不動産学会長賞」に輝いた理由とは?

東京2020大会の熱狂から数年、あのスケートボードの聖地が今、スポーツ初心者から子連れ、愛犬家まで誰もが1日中遊べる“お出かけスポット”として劇的な進化を遂げています。
新交通ゆりかもめ「有明テニスの森駅」から徒歩約5分の複合レジャー施設『有明アーバンスポーツパーク(livedoor URBAN SPORTS PARK)』が、日本不動産学会の「日本不動産学会長賞」を受賞しました。多くの五輪施設が維持コストに苦しむなか、なぜ同施設は「レガシー継承・防災・にぎわい」の3冠を実現できたのか? 一般利用者が週末に訪れるべき魅力と、臨海副都心エリアにもたらす未来のカタチを紐解きます。
五輪ののレガシーを継承する約3.1haの広大なパーク
2024年10月に全面開業した「有明アーバンスポーツパーク(通称:livedoor URBAN SPORTS PARK)」は、東京2020大会で実際に使用されたアーバンスポーツ競技会場の跡地を活用した、約3.1haの広大な複合型スポーツレジャー施設です。
「有明アーバンスポーツパーク」はどこにある?

「有明アーバンスポーツパーク」は、新交通ゆりかもめ「有明テニスの森駅」から徒歩約5分、東京臨海高速鉄道りんかい線「国際展示場駅」から徒歩約12分の立地。周辺には「有明ガーデン」や「東京ガーデンシアター」、「有明四季劇場」などが集まり、買い物やライブ、観劇などを一体で楽しめる環境が整っています。都心からのフットワークも抜群です。お台場エリアからの回遊性も高く、週末のちょっとしたお出かけ先として気軽に足を運べる立地となっています。
スケートボードパークなど施設を当時のまま保存・改修

最大の特徴は、金メダルラッシュに沸いたスケートボードパークや、3×3バスケットボールコート、完全屋内のボルダー棟といった国際大会仕様の貴重な施設を「そのまま」保存・改修している点です。

さらに、都内初の常設ピックルボールコート(テニスや卓球の要素を掛け合わせたラケットスポーツ「ピックルボール」をプレイできるスペース)や、全52種類の大規模ロープアスレチック「MONSTER JUNGLE」、ドッグサロン、フードモールなども併設しています。トップアスリートのストイックな練習場としてだけでなく、週末に家族連れや愛犬家がふらっと訪れて1日中アクティブに過ごせる、開かれた都市型パークです。
官民連携(PFI)の鮮やかな手腕

今回、日本不動産学会から「日本不動産学会長賞」という栄誉が授与された背景には、五輪レガシー施設が共通して抱える「巨額の維持コストによる負の遺産化」という難題をクリアした、極めて現代的なビジネスモデルがあります。
厳格なオリンピック名称の商用利用規制や運営費の壁が立ちはだかるなか、東京建物を代表企業とするコンソーシアムは、東京都のPFI事業(民間資金等の活用による公共施設等の整備)として同地を「自立型のスポーツ施設」へ転換することを提案しました。ミンカブ・ジ・インフォノイドへのネーミングライツ(命名権)売却をはじめ、大小の地域イベント誘致、ペット関連サービスなどの収益事業を複合的に組み合わせることで、行政に頼らない「独立採算」を確立しながら地域のにぎわい創出を実現しています。

さらに、かつて新豊洲に開設されていた障がい者スポーツの練習拠点「Brilliaランニングスタジアム」を単に解体するのではなく、この有明の地へ丸ごと移築・再利用しました。優れた意匠性と独創性を継承したサステナブルな空間設計も、学会から高く評価されたポイントです。
ゆりかもめ沿線に誕生した「最強の防災要塞」という裏の顔
「有明アーバンスポーツパーク」には、超実践的な「地域の防災要塞」としての顔があります。

例えば、新豊洲から移築されたランニングスタジアムは約1,300平方メートルもの広さがあり、災害時には1,000人超を収容可能な「屋根付きの一時滞在施設」に変貌します。
雨風による避難者の体力低下を防げるだけでなく、ボルダー棟の屋根には太陽光パネルが敷き詰められ、停電時にも空調や電気がストップしません。敷地内に配備されたEV(電気自動車)を非常用電源として活用できるほか、アルファ米や保存水、簡易トイレなどの防災備品を潤沢にストックしています。日常的に使われている清潔なトイレやシャワーも、そのまま災害時のライフラインとして利用できます。
五輪という一過性の打ち上げ花火で終わらせず、10年後、20年後の市民の暮らしに寄り添うレガシーへ。今度の週末は、ゆりかもめの車窓から湾岸の景色を眺めつつ、潮風薫る有明の「未来の公園」を体感してみてはいかがでしょうか。
(画像:東京建物/Tokyo Sports Wellness Village)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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