延期の新造船「はまなす」9月1日から舞鶴~小樽航路に就航 露天風呂やサウナも備える北海道・自然コンセプトの船内デザイン

2026年6月の就航予定から延期されていた新日本海フェリーの新造船「はまなす」が、いよいよ舞鶴~小樽航路へ入ります。8月27日に三菱重工業下関造船所で竣工・引き渡しを受け、30日に大阪港で船内見学会を実施。9月1日23:30に小樽を出発する舞鶴行きから営業運航を始めます。
新日本海フェリー「はまなす」はどんな船?
「はまなす」は2025年に就航した大型カーフェリー「けやき」と同型の新造船です。全長199.0メートル、総トン数約14,300トン。航海速力は28.3ノットで、トラック約150台、乗用車約30台を積載でき、旅客定員は286人です。
船体には「けやき」と同様に、船尾部分を工夫して水の抵抗を抑える船型や垂直船首を採用。横揺れを抑えるアンチローリングタンクとフィンスタビライザを組み合わせ、推進抵抗を抑えることで、従来船と比べて5%の省エネが可能としています。
暴露甲板には次世代型太陽電池の「ペロブスカイト太陽電池」を実証的に設置します。折り曲げやゆがみに強く、軽量化が可能な特徴を生かしたものです。
【参考】注目集めるペロブスカイト太陽電池、新幹線の「防音壁」に取り付けできる? JR東海が実験(※2025年2月掲載) https://tetsudo-ch.com/12996541.html
船内は北海道・自然をテーマにした構成で、3層吹き抜けのエントランスや、壁や扉が透明なエレベーター、2層吹き抜けのフォワードサロンを備えます。最上階には露天風呂とサウナを設置。映像コンテンツを楽しめるスクリーンルーム「神威」も設けます。「神威」の名称は、北海道・積丹半島の神威岬に由来します。
レストランは「群来―KUKI―」、フォワードサロンは「雪花」と名付けられました。グリルレストラン「日和山」には北前船を題材にした壁画を設けるなど、北海道や小樽に関係する名称や意匠を取り入れます。
「はまなす」の船名は北海道を代表する花にちなみます。1972年に就航した「フェリーはまなす」以来、今回の船で4代目となります。
9月1日デビュー、「あかしあ」からバトンタッチ
当初、6月29日の小樽発舞鶴行きから就航する予定でした。しかし、新日本海フェリーは6月22日、建造中に不具合が確認され、引き渡しが大幅に遅れるとして就航を延期。当面は従来船「あかしあ」で代替運航していました。
今回、新たな就航日が9月1日に決まりました。「はまなす」は従来船「あかしあ」に代わり、舞鶴~小樽航路に入ります。
8月30日には大阪港天保山埠頭で船内見学会を予定。9月1日23:30、小樽発の舞鶴行きから新たな船旅が始まります。
(画像:新日本海フェリー)
鉄道チャンネル編集部
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