JR北海道の新型739系が快速「エアポート」に!2027年春デビューで定員は721系より266人増、座席はロングシートになり何が変わる?

新千歳空港と札幌・小樽をむすぶJR北海道の看板列車・快速「エアポート」に、2027年春から新しい車両が入ります。新型車両は「739系3000代」、6両編成6本(計36両)が製造され、長年親しまれてきた転換クロスシート車「721系3000代」を順次置き換えていきます。
最大の変更点は車内レイアウトの進化です。普通車をロングシート化することで、1編成あたりの定員は721系の527人から793人へと一気に266人増(約1.5倍)を実現します。大きな荷物を持った空港利用客の混雑緩和を狙う新型739系の特徴をはじめ、足元が広くなる指定席「uシート」の進化、車内ディスプレイや防犯カメラなどの新設備、運行区間などをお届けします。
定員が266人増えるのはなぜ?座席の並びが変わるから
その理由は座席の並べ方です。今の721系3000代は転換クロスシート、つまり進行方向を向いて座る形でした。739系3000代はロングシートです。窓を背にして横一列に座る形になります(4号車だけは回転式クロスシートのまま)。座る向きが変わると、通路と立っていられる場所が広がります。定員が527人から793人へ増えるのは、おもにこの分です。
一方、座席そのものの数は279席から287席へ、8席の増加にとどまります。JR北海道は、機器の配置を見直して空いた場所に座席を増やした、と説明しています。つまり「座れる人が増える」というより「乗れる人が増える」車両です。大きなスーツケースを持った人が多い空港アクセスの列車で、混みあう時間帯に乗りやすくなることをねらった形といえます。

4号車のuシートはどうなる?
指定席の「uシート」は739系3000代でも4号車に置かれます。回転式クロスシートという形は変わりませんが、座席の構造を見直して足元のスペースを広げるとしています。料金や指定席の数については、まだ発表されていません。

車いすスペースは2か所から6か所へ
車いすスペースは721系3000代の2か所から6か所へ、3倍になります。床の色を周囲と変えて場所をわかりやすくし、介助する人のための折り畳み式の簡易腰掛も置かれます。
車内の案内表示器も新しく付きます。1両あたり3か所のディスプレイが入り、721系3000代には無かったものです。車内の防犯カメラも同じく、721系3000代には無く739系3000代で新たに設けられます。
見た目はどこが変わる?
運転台は733系と同じ高運転台です。空港へ向かう車両であることから、前面には航空機の主翼の先にある「ウイングレット」をイメージしたアクセントが入ります。車体はアルミダブルスキン製(先頭部は鋼鉄製)で、軽量ステンレス製だった721系3000代から材質が変わります。設計上の最高速度は130km/hで、こちらは721系3000代と同じです。

走るのは空港アクセスだけではない
739系3000代が走る区間は、快速「エアポート」の小樽〜札幌〜新千歳空港だけではありません。函館本線の小樽〜岩見沢、千歳線、学園都市線、室蘭本線の苫小牧〜沼ノ端でも使われます。空港へ行く予定がなくても、札幌近郊の移動で乗りあわせることがありそうです。
普通車は「立ちやすさ・乗りやすさ」重視に!ゆったり座りたいなら「uシート」
普通車のロングシート化により、通路幅が広がって大型スーツケースを持ち込みやすくなり、ピーク時の「満員で乗れない」という事態が大幅に緩和されます。
一方で、車窓風景を進行方向に向かって楽しむスタイルではなくなるため、「旅情を味わいながら確実に座って移動したい」という旅行者は、4号車の有料指定席「uシート」を事前に予約して確保することがこれまで以上に重要になります(新型739系のuシートは座席構造が見直され、足元スペースがさらに拡大します)。
いつから乗れる?
営業運転は2027年春からの予定です。36両をどの順番で投入するのか、721系3000代がいつまで走るのかは、今後の発表を待つことになります。
【概要】739系3000代通勤形交流電車
形式名:739系3000代通勤形交流電車
導入両数:合計36両(6両編成×6本)
運行区間:快速「エアポート」(小樽〜札幌〜新千歳空港)、函館本線(小樽〜岩見沢)、千歳線、学園都市線、室蘭本線(苫小牧〜沼ノ端)
定員:793人(うち座席287席)
座席配列:ロングシート(4号車は回転式クロスシート)
設計最高速度:130km/h
車体:アルミダブルスキン製(先頭部は鋼鉄製)
車いすスペース:6か所
トイレ:2か所
車内案内表示器:あり(1両あたり3か所)
車内防犯カメラ:あり
営業運転開始:2027年春(予定)
新千歳空港アクセスの混雑を大幅に緩和し、よりスムーズな移動を実現する新型739系。2027年春のデビューを楽しみに待ちつつ、生まれ変わる快速「エアポート」で快適な北海道の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)
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