蒸気機関車列車 SL「大樹」の試運転や、新型特急500系「リバティ」の登場などで、ことしは話題が尽きない東武鉄道。1897(明治30)年の設立から、これまでの同社の歴史を伝える東武博物館は、ことしで28歳。その誕生日である5月20日は、開館記念日として、入館料(通常大人200円・子ども100円)を無料になります。

東武スカイツリーライン(伊勢崎線)東向島の高架下に構える東武博物館は、テーマごとにフロアが別れています。1階は、「東武の幕開け」「東武のあゆみ」「安全・快適にはこぶ」「時代を担った主役たち」「関東平野にひろがる東武」の5テーマ。2階が「向島サテライト」「リアルタイム」「記念物・保存物」の3テーマです。

実車や模型、電車ビューも迫力

実物の保存車両も豊富。同社が1899 (明治32)年開業にむけ、英国べヤーピーコック社から購入した蒸気機関車といわれる5号・6号蒸機をはじめ、1928(昭和3)年英国イングリッ シュ・エレクトリック社製 ED101形101号電気機関車、日本車輌東京支店製造 デハ1形5号電車、日立製作所水戸工場製造 ED5015号電気機関車、汽車会社東京支店製造 日光軌道203号など、機関車・電車・貨車・バス・ゴンドラなどが美しい姿で保存・展示されています。

また、実物の運転台を操作して、鉄道模型を動かせる「パノラマショー」も人気。約170両にもおよぶHOゲージ車両が、関東平野をイメージしたジオラマのなかを走ります。

さらに、高架下にあるミュージアムということから、2階のホーム直下窓から電車の機器類を間近に見られる「ウォッチングプロムナード」も子どもたちに人気。「通常では撮影が難しい電車下部を写真に残せるスポットとしても、人気を集めています」と同館は伝えています。