京浜急行電鉄、横浜国立大学、横浜市は、横浜市金沢区富岡西エリアで電動小型低速車の実証実験を始める。10月29日から。地域交通課題解決が目的。

京急沿線の横浜市金沢区富岡西エリアは、急勾配な坂道が多い。同エリアは、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地域があるなど、交通課題を抱えた地域が存在する。

今回の本実証実験は、電動小型低速車の登坂性能や小型の特徴を活かし、急勾配な坂の移動を補助するルート(富岡第1地区ルート)と、地形的制約により、既存のバス路線が運行できないルートを走行。

ADVERTISEMENT

また、公共交通機関までの補完的機能を担うルート(富岡第3地区ルート)の2ルートを設定し、定時定路線の循環運行を行い、地域交通課題解決をめざす。

実施期間は、富岡第1地区ルートが10月29日~11月7日の10日間、富岡第3地区ルートが11月9日~11月18日の10日間。

運行形態は、電動小型低速車2台による定時定路線の循環運行。日中1時間あたり2~3便運行。ドライバーは京急文庫タクシー社員による現役タクシードライバー。

乗車運賃は無料。乗車・降車は設定された停留所で行う。利用者は事前登録したモニター(富岡第1地区、富岡第3地区に在住)に限る。

この実証実験は、交通エコロジー・モビリティ財団の企画募集に京急電鉄が採択されたもの。

7月に、京急電鉄と横浜国立大学が締結した「産学連携の協力推進に係る協定」、横浜市と京急電鉄が締結した「京急沿線(横浜市南部地域)における公民連携のまちづくりの推進に関する連携協定」の2協定にもとづく取り組みの一環。

<テクノロジー関連記事>

<CEATEC関連記事>