10月14日は「鉄道の日」。この記念日にあわせ、鉄道各社はイベントを実施し、なかには廃車体から発生した鉄道部品などを販売する即売会やオークションを行う現場もある。

2011年、この鉄道部品即売会をツアー形式で組んだイベントが、東武鉄道で行われた。同社が東武トラベルや東武ワールドスクウェアなどコラボした「東武ジャンク品お買い物ツアー」だ。

当時の模様を3回シリーズで掲載し、鉄道部品の相場感をみていく。今回は、東武鉄道8000系のカット外板や、差し込みタイプの行き先表示、公衆電話車内案内プレート、運転台ワイパーユニットの4品。

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◆8000系カット外版 10000円
東武鉄道8000系の社紋と車両番号が記された外板部分のカット売り。同じ番号が2枚あることから、左右両側からカットしたものか。

◆差し込みタイプの行き先表示 35000円
船橋常備/柏船橋間、ウツ常備/東武宇都宮、タテ常備/浅草、トブコ常備/業平橋、イマ常備/中三依、イマ常備/会津高原、柏常備/回送など。カタカナは東武鉄道の電報略号で、ウツは宇都宮、タテは館林、トブコは東武動物公園、イマは下今市。中三依(なかみより)は、現在の野岩鉄道会津鬼怒川線中 三依温泉駅(2006年に改称)。業平橋は、その前後で高架化工事が始まろうとしている現とうきょうスカイツリー駅。

◆公衆電話車内案内プレート 200円
「電話は5号車にあります」と記された車内表示プレート。携帯電話が普及する前、車内の公衆電話が重宝がられた時代のものか。

◆運転台ワイパーユニット一式 3000円
運転台につくワイパーユニット一式。スイッチ類や動力ユニットの一部も付属する。