駅を降りると、海側に下り坂、山側に上り坂が連続する街―――京急富岡。

この駅前の住宅街に、ゴルフカートベースのEVが走り出した。

まずとにかく、そのきっつい急坂と、そこをモーターを唸らせて走るEVカートの姿を動画でチェックしてみて。

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これ、京急電鉄、横浜国大、横浜市が産学官連携で始めた電動小型低速車実証実験。

実証実験の正式タイトルは、だーっと長い。その名も「沿線地域交通課題解決に向けた新しい交通システム「電動小型低速車」実証実験」。

「細い急坂が連続する住宅街を、小さくて環境に優しいEVカートを定時運行させて、“地域の足”を確保する試みを、産官学で試してみようよ」という取り組み。

いや、それにしてもこのあたり、「どこを歩いても坂道」。実証実験コースの最大傾斜は13%。鉄道でいうと130パーミル。

京急電鉄は、沿線住民の二次交通を探りながら、沿線価値向上や持続可能な郊外住宅地の実現を図っていくんだって。