認知症患者が線路内立ち入りで賠償720万円、意外と知られていない「認知症保険」というリスクカバー_リボン少額短期保険が調査データ公表

2018.11.09

「認知症患者の方が事故を起こし、他人に怪我や財産的損害を負わせた場合、認知症の方を監督する責任のある家族が、損害賠償を支払わなければならないことがあります」

「そのひとつの事例として、2007年に認知症患者がJR東海の線路に立ち入り、発生した列車事故があげられます」

「JR東海は患者の家族に、振替輸送費等の損害賠償を求めて訴訟を提起しました。最高裁の判決では家族に賠償責任がないとされましたが、第1審の名古屋地方裁判所では720万円の賠償を命ずる判決が出されています」

「この事故では、経済的な損害賠償が求められたのでこの程度の賠償額でしたが、仮に死亡者が出た事故の場合、請求される額が1億円近くになることもあります」

そう教えてくれたのは、武山茂樹 弁護士。

武山弁護士は、「認知度は高くないようですが、認知症保険は、賠償や訴訟リスクをやわらげる、ひとつの有効な手段になるでしょう」とも―――。

まだまだ知られていない、認知症保険という安心保険

認知症専門の少額短期保険を手がけるリボン少額短期保険は、認知症を患う人が家族にいて、認知症保険に未加入の男女317人を対象に、アンケート調査を実施。その結果を公表した。

◆認知症について関心のある情報は「認知症の治療」「認知症の方の介護方法」が6割弱と上位に。また「負担軽減・今後のリスク」も高い傾向。

◆認知症の方との共同生活で感じる負担は男性が経済面、女性は体力面といった“性別による傾向の違い”が顕著に。

◆経済面を負担と感じる理由は「生活費など日常的な出費」「医療費」が上位を占める。

◆今後の不安要素について1位が“継続介護”の不安、2位は“自身の精神状態維持”となり、ともに過半数以上に。

◆認知症の人が起こす物損破損の賠償費用の認識では、相場との認識のギャップが明らかに。

◆今後の不安への備えに対し、過半数近くが対策を講じていない実状。

◆認知症保険についての認知度は全体の13.5%。「よく知っている」と回答する人ほど。実は認知症保険について理解していない傾向も。

◆損害賠償や訴訟費用を補償する認知症保険への加入意向は、破損・損壊の経験が多いほど高くなる傾向に。

――――「人口の超高齢化の流れもあり、今後2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症を患うという推計もある」とリボン少額短期保険。

今回のアンケート調査が、認知症の人が家族にいる男女の認識や実状を物語っていると同社は伝えている。

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