地下鉄でヤフオクドームへ行く人へ「この時期、この店マスト」
プロ野球 日本シリーズ。福岡のヤフオクドームで行われた初戦は、地元ファンの熱烈な応援を追い風にソフトバンクホークスが圧勝。
ヤフオクドームで行われる日本シリーズは、第2戦の10月29日、第6戦の11月4日、最終戦の11月5日。このホークスの本拠地に、福岡市地下鉄でアクセスする人たちのなかでは、「マストでしょ」といわれている店がある。
ヤフオクドームへの最寄り駅、地下鉄 唐人町駅前にあるうどん屋。店名「天ぷらうどん」。
ヤフオクドームの東隣にある伊崎漁港エリアの出張先へむかうさい、「あそこのうどんは喰っとけ」と地元の人に教わった。
肌寒さを感じるころ、店に入るとL字のカウンターはほぼ満席。空いている席を探して「すんません」とひとこと。ほっとしてテーブル周りをぐるっと見ると、黒い土鍋。「うどんに入れて食べてください」というペン字。
恐る恐る鍋ぶたを開けてみると、なかにはまっ赤なキムチが入っている。「こりゃすげえ」ってことで、かけうどんを注文。
薄口のつゆに、わかめとねぎがドサッとのる。福岡のうどんといえば、コシのないやさしい弾力。3口ほどズルっとやって「うわっ、うまい」といいながら、黒い土鍋をにらむ。
このキムチを入れると、これまた「うわっマジかこれ」。ほんとうのことをいうと、完食したあともう一杯、頼みたかった。もう一回、キムチをガバッと入れて喰いたかった。
「寒くなるこの時期、このへんじゃマストよね」と教えてくれた得意先の40代女性の言いたいことが、わかった気がする。