日立製作所は、連結子会社の日立電鉄交通サービスのすべての株式(1800株)を、みちのりホールディングスに譲渡する株式譲渡契約を締結。1927(昭和2)年、常北電気鉄道として設立された鉄道会社は、90年のときを経て日立グループから離れる。

みちのりホールディングスは、2009年に経営共創基盤100%出資によって設立された交通事業支援会社。岩手県北バスや福島交通、会津バス、関東自動車、茨城交通、東野交通、湘南モノレール、みちのりトラベルジャパンなど8社を保有するグループ。

日立電鉄は今後、こうした茨城県内外のみちのりグループ各社と広域に連携し、地域公共交通の維持・発展や、新規ユーザー開拓強化などを図る構え。現在の主事業は、バス事業、サービス事業(自動車運行管理、法人向けレンタカー)、タクシー事業など。みちのりHDへの全株式譲渡時期は2017年12月1日を予定。

―――写真は鉄道事業を行っていた時代の日立電鉄