N700S確認試験車が3月20日から走り始めた。

次期営業車両に反映する新技術の最終確認に向けた走行試験で、試験期間は3年間。

このN700S確認試験車は、その後も試験研究専用車両として活用していく。

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試験内容は、床下機器の徹底した小型・軽量化で生まれた新技術のチェック。

おもに、バッテリー自走システムによる走行試験と8両編成での走行試験を実施。

バッテリー自走システムによる走行試験は、新たに搭載できるようになったリチウムイオン電池を使い、高速鉄道初のバッテリー自走システムによる走行試験を2018年9月ごろから実施。

N700S確認試験車に搭載されるリチウムイオン電池は、東芝インフラシステムズやJR東海などが開発。

同技術は、地震等で長時間停電時に、トンネル内や橋梁上に停車した新幹線を、架線からの電力を得ず自力走行で安全な場所へ移動させられる。

また、車両の検修や整備作業などへの活用、高圧電線付近作業の低減、車両所内電力設備低減などついても検討している。

8両編成での走行試験は、さまざまな編成長で構成可能な「標準車両」のメリットをいかし、16両編成を8両編成に組み替えて試験。2018年10月ごろから実施する。