「モーツァルトよりメタリカを聴け!」

『サイコパス』(文春新書)など数多くのベストセラーを持つ脳科学者中野信子博士が出した新刊『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』(KADOKAWA)が凄い。

著者はヘヴィメタルを

その特徴を端的に表すと「天才が好み、天才を育む音楽」であるということ。“良識的”な人々が眉をひそめるヘヴィメタルには、認知機能や知的好奇心、ストレス耐性の向上など、知育に欠かせない数々の効果が認められるのです。

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って、かつて1970年代のメタル全盛時代には「習慣的に大ボリュームでヘヴィメタを聴いているとバカになる」と言われていましたよ。(笑)

オジー・オズボーンが、生きているコウモリを食いちぎったり、どう考えてもヘヴィメタ界はあまりIQの高い世界とは思えませんが。中学生の時にでデビューしたブラックサバス以来のファンです。でもメタル界の方々は自由奔放過ぎてしばしば法律の向こう側で拘束されたり、色々タイヘンそーですよね。

中野博士推奨のメタリカよりも筆者は、おどろおどろしいジャケットで笑わせてくれるメガデスやAC/DCを好みます。ともあれ40年以上難聴覚悟のバカデカイ音量で聴いてきましたが、天才になった兆候は皆無です。個人的には神経症には良い効果があると思いますが。(笑)

むしろ、唯識とか抽象的な思惟をする場合は、モーツァルトの単純な音楽を聴いている方が良いと感じます。あるいはブルックナーの無反省に美しいシンフォニーとか。意識を透明にする効果ではヘヴィメタよりも効きます。

中野博士はヘヴィメタを聴く効能を以下の様に述べているそうです。

世の欺瞞や偽善を鋭く訴える一方、怒りや絶望といったネガティブな感情を緩和させ、正義の感覚を醸成させるこの音楽は、現代社会における自立した個人のあり方を促すのではないか。それは、単なる「反骨」とも「反社会」とも異なる「非社会」というスタンスです。

幸せホルモン「オキシトシン」の影響から読み解く、脳とメタルの幸福な関係

脳に効く劇薬(メタル)が子供を守り、天才を育てる

・ヘヴィメタルは孤独や不安を癒やし、自己評価を下げない
・ヘヴィメタルはストレス耐性を上げ攻撃性を和らげる
・ヘヴィメタルは世の中の欺瞞を見抜く強い「個」を育む
・ヘヴィメタルは世間に流されない“非社会性”が身につく and more!


なんだかヘヴィメタルを聴くと無闇に良いことがありそうで、メタルファンとしては心強い限りでありますが・・・。乳児にメタリカ聴かせて育てたらどうなるんでしょう。とりあえずは、泣いちゃうと思います。(笑)

子供が泣いたら近くの踏切に行って鉄道を見せると、一発で泣き止みますよ。鉄道が一番!

余談ですが、中野博士、ダイエット大成功かな?