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写真:JR常磐線佐貫駅

東武スカイツリー線「松原団地駅」(埼玉県草加市)の駅名が来春「獨協大学前〈草加松原〉」に改称されるというニュースをお伝えしたが、こちらは同じ駅名改称でも残念ながら延伸のニュースだ。

JR常磐線佐貫駅は龍ヶ崎市佐貫町にある。関東鉄道竜ヶ崎線の起点駅でもある。

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龍ヶ崎市のプレスリリースによれば「市の認知度向上や佐貫周辺地域のにぎわいの創出などの取り組みの一環としての常磐線佐貫駅駅名改称」を消費税改正とタイミングを合わせることで改称に必要な経費が大幅に倹約できるため平成29年4月に向けて準備作業を進めてきた。

つまり消費税が上がればJR東日本も佐貫駅の様々な看板類を改訂しなければならなくなり、駅名改称で看板などの作り替えを負担する龍ヶ崎市の経費も安くなるという見込みだ

しかし御存知の様に自民党政権は消費税見直しの延伸を決定。これにより龍ヶ崎市の目論見は外れてしまった。

龍ヶ崎市がJR東日本水戸支社と対応を協議した結果、元々予定されていた消費税見直しに合わせた駅名改称を平成29年4月1日に強行した場合、市の負担は大幅に増えてしまうことから駅名改称は先延ばしとなった。

 しかしながら、本市の玄関口である、常磐線の駅名に自治体名を冠することの重要性は何ら変わるものではありません。
 したがいまして、現在、駅名改称の実現に向けて、先送り後の消費税改正時期などを改称時期の候補として、東日本旅客鉄道株式会社水戸支社と引き続き協議してまいります。
                      ※龍ヶ崎市プレスリリースより

同じ関東鉄道でも常総線にある下妻市はコミックや映画「下妻物語」の大ヒットなどにより大きく知名度が上がった。その結果、映画の公開当時(2004年/平成16年)にあった合併構想(下妻市は消滅する予定)から離脱した。

しかも映画の中では「東京から2時間半もかかる田舎」と言われていたが、2005年8月につくばエクスプレスが開業し守谷駅で乗り換えれば東京(秋葉原)まで1時間20分と所要時間も短縮された。しかし秋葉原まで1800円以上かかるのだ。

人口も下妻市の倍に近く、常磐線特別快速を使えば上野まで39分、電車賃も1000円程度という龍ヶ崎市には是非がんばってほしい。

下妻物語の主人公は”竜ヶ崎”桃子なのだ。