JR東日本エリアの115系が、新製車両に押し出されるかたちで続々廃止されているなか、昨年11月にその彼に乗っかる時間があった。

仕事で信越線 笠島駅の現場へむかう途中。長岡から特急しらゆき4号で柏崎へ。柏崎から、新潟車両センター(新ニイ)115系N-18編成で目的地へ……。

<長岡から特急しらゆき4号で柏崎へむかったドキュメントはこちら>

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柏崎で待機する115系N-18編成は、特急しらゆき4号の4分うしろを追っかける列車番号1332M 直江津行き。

ウゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴというドア用コンプレッサーか、床下から揺れる音が、やる気があって懐かしい。

あたまを突き合わせるように、長岡方に新型車両が対峙する。彼はやっぱり現代の車両らしく、静かに静かに、客を待つ。

遅れて響き出すモーター音

この動画は、笠島駅を発つ115系N-18編成の足音。これと同じ音を発して、柏崎駅をしれしれと抜けていく。

新潟系ボックス席からは、かけ始めて少し遅れて、モーターの音が響き出す。右手車窓には日本海。窓が汚れてるのか、海辺の潮気か、わからないほどに、どんより。

レールぎりぎりまで打ち寄せる波の車窓は、信越線や山陰線のキービジュアル。

同じ表情がひとつもない、刻々と変わる潮と波、車窓の景色は、思考能力を奪うほど。ぼーっとさせてくれる。

なんて思ってたら、もう青海川駅。プロカメラマンが切り取る絶景からかけ離れたグレー景。

笠島駅からひたすら歩いて仕事現場にむかう顛末は、また、こんど。

新潟車115系N-18編成からの車窓集

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