あの「すた丼」に、また新型が登場した。開発コードは「MTK」。福岡・博多を体感できるオプションをフル装備した期間限定メニューで、6月1日から販売開始。価格は980円。

正式名称「博多とんこつ“MTK”すた丼」。正式名のなかにも開発コードを含めた気合の入れよう。これに生玉子と味噌汁がつく。

開発コードMTKは、博多名物「めんたいこ」のMTKかと思いきや、そうじゃない。めんたい(M)、たまご(T)、かけ(K)。「めんたいたまごかけ系すた丼」というポジション。

そのスペックは下記のとおり。

・にんにくガッツリ、こってり濃厚「特製すたみなとんこつダレ」
・1.5倍の豚バラ肉に「特製すたみなとんこつダレ」を絡めて
・茶碗3杯ぶんの大盛りご飯のうえにドン!
・ご飯と豚バラ肉の間には、高菜ともやし炒めをぎっしり
・さらに木耳(きくらげ)紅しょうが、輪ねぎも添わる
・そして豚バラ肉の山頂には、博多名物 明太子 がドドン!
・これに生玉子をかけて、MTK!

つまり、博多とんこつラーメンを「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」が「すた丼プラットフォーム」でつくるとこうなる、というモデル。

食べてみると、もはやベースの“すた丼”をはるかに超えた「とんこつラーメン×すた丼」の別物。木耳や紅しょうががアクセント、明太子ご飯もうまい。そして、なんといっても、豚バラ肉にギトっと絡む豚骨スープが絶妙……。

「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」を展開するアントワークスは、「自社開発のとんこつベースは、豚骨から抽出した濃厚ポークエキスに、味や風味が強い明太子やにんにくとマッチするよう、かつお節エキス、ねぎエキス、ごま油など、配合比率を試行錯誤し完成させた」と話す。

さらに、「ここだけの話」と前置きしながらこんなことも教えてくれた。

「明太子は、福岡・千曲屋のものを採用。この山頂に載る明太子が、コスト的に最も高い。社内でも結構、この採否についてもめた」

老舗の明太子を採用し、採算度外視で量産化へとこぎつけた、開発コードMTKの新型すた丼。すた丼ファンのエモーショナルな味覚に、どう刺さるか―――。

(アントワークス営業戦略部 和泉沢有祐課長・西山友梨氏、商品部 小津貴仁課長・篠原正朋氏・本庄亜里紗氏、広報室 昆野明日香係長)