トップ画像はゴンドラを横から撮った写真。スカイレールサービスの“S”がデザインされています。

急勾配から少し平らになった部分を進みます。先で大きく左にカーブします。この景色を見ると丘陵地帯をかなり大規模に開発したことが分かります。一方、ゆったりと建てられた住宅が多いのもこの坂の町の特徴かもしれません。

カーブした後、斜面に並行して走ると駅が見えてきました。駅の先で再び急カーブで急上昇しますね。

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これが雛壇の住宅街らしい駅なのです。右側は地上駅ですが、左側は高架駅なのです。面している道路の高低差がかなりあります。斜面に駅があるからなのですが。一般の鉄道駅ではなかなか在りませんよね。

みどり中街駅。みどり口駅から0.7km。平均乗車人員は289人/日(スカイレールサービス発表/2016年)。10台のゴンドラが満員でも間に合わない数です。実際には午前6時40分から22時まで運転されています。朝夕の混雑時は7分間隔。筆者の乗った昼間は15分間隔です。かつては小学生専用車両というのがありましたが、団地内に広島市立みどり坂小学校が開校したために廃止されました。

下って行くゴンドラとすれ違います。誰も乗っていません。無人でした。そーいう時間帯を狙って現場に行ってるんです。

このゴンドラも筆者しか乗っていません。しばらく傾斜地に沿って直進します。

右に大きくカーブ、うわ!見るからに、この先が最大勾配263パーミルでしょう。すげえ!

分譲地が残っていますね〜。整備された「空き地」があります。しかし凄い勾配とカーブが続きます!乗り慣れていないので、ハッキリ言って、かなりスリリングです。

キツい階段があります。登るのが辛そう。坂の町は見晴らしが素晴らしいと分かっていますが。

そうそう、スカイレールサービス終電後の話ですが、瀬野駅からジャンボタクシーによる乗合便が6便運行されるとのことです。運賃は大人340円、子供180円ですがスカイレールサービスの定期券を持っていると半額になります。このサービスは重要ですね。冬の夜に限らず、酔っぱらって(素面でも!)この階段を登ることを考えるだけでいささか気が滅入ります。

頂上に着いた様です。駅があります。それでも手前に階段・・・。右下は「みどり坂インフォメーションセンター」かな。

たった5分の空中散歩でしたが、高低差160mの急勾配をたっぷり楽しみました。

でも、これに長時間乗れ、と言われたらちょっと抵抗するかもしれません。ジェットコースターではありませんが、短時間だから楽しい様な気がしました。

では【私鉄に乗ろう91】スカイレールサービスみどり坂線4 に続きます。帰路は下り勾配です。

(写真・記事/住田至朗)