薄暗い堀割エリアからイキナリ陽光の下に出たので、デジカメの補正が間に合いません。

うわ!ホームだ、まだ補正が間に合わない!というか、暗い部分か明るい部分、どちらかに合わせて画面を作るので、この後全体が均一に明るくなるまで仕方が無いのです。

手前の暗い部分にい合っていた搾りがようやく明るい側に補正されました。大洋駅から4.1kmで北浦湖畔駅。駅は築堤上にあるのでホームの右側の階段で地上に降ります。北浦の煙は水蒸気かな?

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駅名標。確かに北浦の湖畔まで500mほどですが・・・。駅所在地は茨城県鉾田市梶山。

ホーム。コントラストが強過ぎですね。大洗鹿島線では駅周囲の人口が一番少ない駅です。駅を中心にした半径500mの範囲に33世帯86人が住んでいるだけです。(2010年・国勢調査)国土交通省のデータ(国土数値情報/駅別乗降客数データ)では、2015年(平成27年)の平均乗車人員は42人/日と周辺住民に比べて多い様な印象です。

北浦は南北に長い湖です。鹿島神宮駅の手前でJR鹿島線が渡った北浦橋梁から、今見えている北浦湖畔駅の西側から北に見える辺りまで20km以上あります。霞ヶ浦全体をひとつの湖と考える様です。

余談。亡父の会社がまだ社員旅行などを行っていた頃、小学生の筆者も観光バスに乗って父に連れられて霞ヶ浦に来た事がありました。その頃はウナギが名物だった様です。現在は1963年(昭和38年)に利根川との合流点に常陸川水門が完成して以降湖の淡水化が進み、海と切り離された環境ではウナギは存在できないので、霞ヶ浦のウナギはほとんど消えてしまった様です。社員旅行で霞ヶ浦に行ったのは、おそらく東京オリンピック前後のことだったと思います。その頃まではウナギが豊富に採れたのでしょう。霞ヶ浦と聞くとウナギを思い出しますが、それは遠い昔のコトなのです。その後、汽水産のヤマトシジミも姿を消しました。

北浦の北の端辺りが見えます。先は流れ込む巴川になります。

築堤上を進みます。右(東)で電柱が並んでいるのは県道18号線。

県道18号線は森の様な部分を回避して左(西)にカーブしています。大洗鹿島線は県道18号線を越えて、森の様な部分を抜けてゆきます。

森を抜けると再び県道18号線が右(東)に向かう上を越えて、大洗鹿島線の先は高架線になります。

【私鉄に乗ろう97】鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 その8 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)