高架線は、奥で右(東)にカーブします。高規格なローカル線です。しかも非電化。岡山の井原鉄道を思い出します。井原鉄道も同様に高規格なローカル線で非電化、しかも95km/hでビュンビュン走っていました。

井原鉄道も高架区間が多かったことを覚えています。鹿島臨海鉄道も高架線が伸びています。信号機があって駅が近い様です。

市街地っぽくなって住宅やビルが増えてきて、線路の先に駅が見ました。

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島式ホーム1面2線の新鉾田駅。北浦湖畔駅から3.9km。右手前は高架ではなくそのまま高台の部分に駅が作られた様にも見えます。錆びた側線もあります。

駅そのものは普通に高架駅です。

鹿島神宮行と列車交換します。

相変わらずデジカメが不調。コントラストが強過ぎて駅名標が読めません。駅は鉾田市街の東側にあります。航空写真で確認すると駅の周囲は駐車場だらけです。市街を挟んで西側1km程に2007年(平成19年)に廃止された鹿島鉄道線の鉾田駅がありました。常磐線の石岡駅との間26.9kmを結んでいました。駅跡はバス停で残っています。鹿島鉄道の親会社は関東鉄道、筆者は関東鉄道常総線と竜ヶ崎線には乗っていますが、残念ながら鹿島鉄道には乗っていません。この辺りが年をとってから鉄道趣味にハマった「遅れてきた」感があります。筑波鉄道筑波線40.1kmにも乗りたかったのですが・・・。

ホーム。大洗鹿島線では、鹿島神宮駅(JR)と水戸駅(JR)を除けば2つしかない有人駅の1つです。新鉾田駅は中間駅としては、もう1つの有人駅大洗駅に次ぐ利用者の多い拠点駅の一つ。鉾田は大洗鹿島線が開通して水戸駅まで40分で結ばれました。鹿島神宮駅までの時間も同じ位(35分)なので大洗鹿島線のちょうど真ん中の辺りです。国土交通省国土数値情報得別乗降客数データによれば平均乗車人員は2015年(平成27年)で1,485人/日。

新鉾田駅を出ると短いトンネルがあります。地図で確認するとトンネルの上は小高い丘で森になっています。

また、森の様な場所を進みます。航空写真では大洗鹿島線が緑のベルトの中に敷設されている様にも見えます。また跨線橋が並んでいます。

沿線の農地にはビニールハウスが並んでいます。何を作っているのかな。

しかし、鹿島臨海鉄道という名前なのに鹿島灘も太平洋も全く見えないのですね。

【私鉄に乗ろう97】鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 その9 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)