前回に続き……

10時11分、令和号は予定通りに旧成田空港(東成田)駅へ到着。

旧成田空港(東成田)駅は1978年に開業した京成電鉄本線の終着駅。当時はここが「成田空港駅」でした。成田利用者はこの駅で降りてバスで空港まで移動していたのですね。

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その後、1991年に成田空港高速鉄道が開業。成田空港駅は東成田駅となり、こちらのホームは平成3年3月に閉鎖されます。鉄道ファンの間では”幻のホーム”として知られるこの旧成田空港駅にはかつて使われていた看板や広告などがそのまま残され、当時の雰囲気を伝えています。

駅名標は当時のままの「なりたくうこう」

「Welcome to Japan.」(左側)と「See you again.」(右側)を様々な言語で記載しているのは、訪日外国人が訪れる旧成田空港駅ならでは。

当時のスペーシアの広告。暗くて見辛いですが、上の方には「感動が加速する。」と書かれています。東武100系電車スペーシアが営業運転を開始したのは1990年のことですから、ちょうどデビュー間もないころの広告ということになります。

車止め。旧成田空港駅は京成電鉄本線の終点でした。

実際には暗くてこんなにはっきりとは見えませんが、コンコース階はこんな感じ。

他にも旧成田空港時代をしのばせるものは一杯あります。売店の看板や時刻表、乗務員控室の木札……平成初頭のものが残っているおかげで、ドラマの撮影などでも使われることもあるそうです。これ、見る人が見たら宝の山ですね。

ちなみにこの旧成田空港駅見学の時間は物品販売会も催されおり、鉄道グッズや車両廃品などを購入出来るようになっており、こちらも大変な賑わいでした。

最後は『令和号』と一緒に記念撮影!去っていく『令和号』をお見送りして解散です。

新元号最初の日に平成初頭に閉鎖された幻の駅を隅から隅まで見て回る。まるでタイムスリップしたような貴重な体験が出来た一日でした。