東急からの譲受車両のデザインイメージ

西武鉄道は29日、東急電鉄から譲受した「サステナ車両」の車両形式とデザインを決定したと発表しました。形式名は「7000系」となり、2026年度からの運行開始が予定されています。

注目の新形式は「7000系」

今回発表された車両は、もともと東急電鉄で「9000系」として活躍していたものです。西武鉄道に移籍するにあたり、これまで同社で使用されていなかった「7000系」という新しい形式名が与えられました。

デザインは若手発案の「市松模様」

車両デザインは、サステナ車両としてのイメージを統一するため、すでに導入されている8000系(小田急電鉄からの譲受車)と同様のデザインが採用されます。

小田急から譲受したサステナ車両(旧小田急8000形、現西武8000系)
東急からの譲受車両(西武7000系)のデザインイメージ

このデザインは入社3年目(当時)の社員が発案したもの。西武鉄道のコーポレートカラーである「ブルー」と「グリーン」を基調に、「永遠」「発展」「繁栄」を表す市松模様にアレンジされています。

なお、このデザインを採用した8000系(元小田急8000形)は、市松模様の採用、環境負荷低減への貢献や鉄道会社間の連携強化が高く評価され、「グッドデザイン賞」を受賞しています。

【参考】
小田急からの”おさがり電車”がグッドデザイン賞に! 西武鉄道のサステナ車両8000系、若手社員発案のデザイン・環境負荷低減の取り組みとは?
https://tetsudo-ch.com/13013805.html

なぜ譲受車? 西武の「サステナ車両」

西武鉄道では、環境負荷の少ない他社からの譲受VVVFインバータ制御車両を「サステナ車両」と独自に定義しています。同社は2030年度までに車両のVVVF化100%達成を目指しており、新造車両の導入と並行して「サステナ車両」を導入することで、省エネルギー化を加速させる方針です。

整備の様子はYouTubeで公開中

「7000系」は現在、西武鉄道の武蔵丘車両検修場ならびに東急テクノシステムで整備が進められています。

整備の様子は西武鉄道公式YouTubeチャンネルで随時公開されており、本日29日には「【サステナ車両】東急電鉄9000系(西武鉄道の車両形式は7000系に決定!) 改修が始まりました in武蔵丘車両検修場」と題した最新動画が公開されました。

(画像:西武鉄道)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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