6532mは非電化鉄道のトンネルでは日本一【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線 その27

2020.01.31

※2009年9月久慈駅で撮影 三陸鉄道36-100形式109号。東日本大震災を生きのびて2019年11月現在も在籍しています。

旧国鉄宮古線(宮古駅〜田老駅)と旧国鉄久慈線(久慈駅〜普代駅)が第1次特定地方交通線で廃止が決まった後、岩手県などが中心になって設立された第三セクターの三陸鉄道に移管されました。残る田老駅から普代駅までの32.2kmは、日本鉄道建設公団によって工事が進められていましたが、国鉄再建法(1980年/昭和55年)で凍結されました。これを三陸鉄道が1984年(昭和59年)の旧国鉄線の移管に合わせて工事を完了させて宮古駅〜久慈駅間71.0kmを北リアス線として全通開業させました。「陸の孤島」と呼ばれていた地元に住む方々の悲願が、1922年(大正11年)の改正鉄道敷設法(1987年/昭和62年廃止)以来、60年以上の歳月を経て達成されたのです。

田老駅を出ると、25km/h制限の予告票が出ています。

第一田老トンネル(55m)の手前に保線員さんが立っています。何だろう。

トンネルの向こうで工事をしていました。ここからが25km/h制限区間です。何の工事でしょうか?

もしかすると2019年(令和元年)10月開業と発表された新田老駅のホームかもしれません。宮古市役所田老総合事務所と一体の駅になる予定です。階段とエレベーターは総合事務所のものを使用する様です。

※宮古市役所田老総合事務所の移転予定が2020年3月の予定なので開業は未定の様です。

工事区間を抜けて第二田老トンネル(255m)。

すぐに第三田老トンネル(357m)。

長内川を渡って真崎トンネル、長いです、6532mは非電化鉄道のトンネルでは日本一。二番目はJR只見線の六十里越トンネル(6359m)。

真崎トンネルの坑口。右から「道隧崎真」と書かれた銘板がありました。1980年(昭和55年)に国鉄再建法で工事が凍結される以前にトンネルは完成していたのでしょうか。

真崎トンネルを出ると摂待川を渡ります。

雪が降ってきました。2019年(令和元年)4月2日(火)です。

国道45号線を越えます。摂待、駅予告票ですか?

田老駅から8.8kmで摂待駅。駅間の82%近く(7.2km)がトンネルでした。

旧国鉄宮古線区間(宮古駅〜田老駅)はトンネルが多かったのですが、田老駅から北側の地形も基本的には同じなので、この先もトンネルが続きます。言い換えれば、リアス式の海岸線に沿って線路を敷設することは非現実的です。少し内陸側(山間部)をトンネルで真っ直ぐに進むしかないのです。実際に北リアス線には43ものトンネルがあるのです。

【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線その28 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)


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