交換列車を待ちます。駅舎が立派です。東日本大震災後の三陸鉄道不通期間、駅舎を店舗にしたというのはなかなかのアイデアかもしれませんね。

雪が残る風景に三陸鉄道のカラーリングはよく映えます。夏草茂る中も悪くないと思いますが、冬景色の方がキリッとして見えます。

到着しました。釜石行です。

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三陸鉄道36-700形は全部で14両ですよね・・・? 2018年(平成30年)と2019年(平成31年)にかけてJR山田線を引き継ぐに当たって導入された8両は、36-711〜36-718でした。理由が分かりませんが、36-707〜36-710が欠番なのです。ちなみに筆者が乗っている久慈行は36-714です。

田野畑駅を出て、すぐに羅賀トンネル(1271m)。リアス線は西に向かい、ぐいぐい太平洋から離れてゆきます。

ホントに雪国ですよね〜。撮影は2019年4月2日です。東京は桜の満開を過ぎています。明戸という地区です。

山間部を走っているので三陸鉄道という言葉からイメージする海の気配はないのです。でも、この景色も悪くないです。絵本に出て来る様な、静かで平和な山村。気分も長閑になります。気動車の低いディーゼルエンジンの音も心なしか心地よく聞こえます。

明戸トンネル(140m)。これは短い。

明戸トンネルを出ると、すぐに普代トンネル(4700m)に入ります。今度は長いですね。

普代トンネルを出た途端に頭上を三陸北縦貫道路(国道45号線)が横切ります。

キレイな赤、橋梁のトラスです。塗り直したのですね。以前に見た時はくすんだ灰色だったという記憶です。

ちょっと気になったのがこの線路脇に並ぶ黄色い機械? 何かのセンサーでしょうか。リアス線で初めて出現したと思います。

普代川を渡ります。何で第2橋梁なのでしょうか? 普代駅を出ると、もう一度普代川を渡ります。それが第1なのかな。でもあちらは橋梁と言うよりも普代川や県道44号線などをまとめてパスする高架線という感じなのですが。

右上は三陸北縦貫道路(国道45号線)。雪景色が続きます。田野畑駅から普代駅までの駅間は9.3kmもあるんです。駅間最長は、陸中山田駅〜豊間根駅間の11.1km、その次がこの部分なのです。

三陸鉄道がそもそも津波に備えて内陸部を通っているとはアタマで分かっていますが、この辺りはほとんど「山の中鉄道」ですよ。(笑)

では、【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線その32 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)