東京都足立区東綾瀬・谷中。綾瀬車両基地連絡線を旅客化し1979(昭和54)年に開業した、東京メトロ千代田線北綾瀬支線。

この2.1kmの高架区間を3両編成の05系がワンマン運転で行ったり来たり。2014年までは、営団地下鉄が製造した5000系が走っていた。

もともと東西線で走っていた5000系を3両編成化し、ワンマン運転やATOに対応した改造が施され、ついでにパンタグラフもシングルアーム版に更新された。

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もっとも印象的なのはそのマットな肌質。1966年から21両つくられたアルミ試作車で、ボディにアルミ合金を試験的に採用、同形式のステンレス車よりも40%ほど軽くなったモデル。

ステンレス車の一部は、インドネシアの都市間輸送列車(PT KAI Commuter Jabodetabek)で活躍。塗装やスカートなどで東西線時代の面影をかすかに残しながら、熱帯の地を駆けている。