THKと東急建設、資機材搬送ロボットを共同開発_2020年春 商用化めざす
東急建設と THK は、建設現場の資機材搬送を自動化するロボットを共同開発。実証実験を経て、2020 年春の商用化をめざす。
開発中のロボットは、THK が独自開発した自律移動制御システム 「SIGNAS」 を搭載。建設現場などの半屋外環境で搬送作業を自動化するための搬送ロボット。
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自律移動制御システム SIGNAS は、ロボットに搭載したステレオカメラで経路周辺に設置した サインポスト の距離と方位を計測。目標経路を走行するよう軌道を修正しながら移動する。
目標経路は、プログラミングをすることなく、サインポストを設置するだけで設定が可能に。またサインポストを移動するだけで、すばやくかんたんに経路を修正できる。
また、高出力モータを2基搭載。左右輪を独立した高出力モータで駆動させ、前進、後進、旋回の動作をスムーズに制御。障害物を検知する LRF(レーザレンジファインダ)とバンパセンサを搭載し、進行方向が妨げられた場合でも安全に停止できる。
今回の搬送ロボットを導入することで、日々刻々と変わる現場の状況に合わせてプログラミングの知識がなくても、その場で経路を設定や変更ができる点をはじめ、現場で多く使用される平台車を最大1tまでの資材を牽引でき、段差やスロープを乗り越えて走行できるといったメリットがある。
2社は今後、段階的に試験導入の範囲を広げ、2020年春の商用化をめざす。商用化にあたっては、建設現場へ導入しやすいようレンタルでの提供を予定している。