先日、京都鉄道博物館へ遊びに行ってきました!

京都鉄道博物館は“地域と歩む鉄道文化拠点”をコンセプトに2016年4月29日にオープン。地域との連携を図りながら地域活性化にも寄与し、「憩いの場」として多くのお客様から愛されています。博物館独自の「見る、さわる、体験する」をテーマに感動とひらめき、知的好奇心を生み出し、子供から大人までたくさんのお客様の鉄道知識を深めてきました。歴史や技術・文化の発展を学ぶことができ、鉄道ファンだけでなく鉄道に詳しくないお客様も一緒になって楽しめる博物館です。

 

館内には53両の歴史的価値を持つ貴重な車両が保存・展示されています。営業線と繋がる引込線も敷かれているので、営業用車両だけでなく普段は目にすることのできない車両が展示されることも。引込線を利用して展示車両を変える取り組みは国内で唯一京都鉄道博物館のみのようです。

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それでは早速、館内を探検してみましょう!

 

京都鉄道博物館といえば、やはり大きな扇形車庫が有名ですよね。重要文化財、準鉄道記念物、近代化産業遺産に指定されている扇形車庫は1914年に建設され、21線(20庫・21線)の引込線があります。現存する最古の鉄筋コンクリート造りの機関車庫だそうですよ。明治~昭和に活躍した代表的な蒸気機関車が20両保存・展示されています。

 

中でも見どころは日本最大の旅客用蒸気機関車C62形。京都鉄道博物館には1、2、26号機と3機も揃っています。このサイズ感!私の身長と車輪の高さが同じくらい!!間近で見ると、大きくてより迫力があります。こちらのC62形1号機はD52形のボイラーを流用して1948年に製造されたそう。間近で見ると、より迫力があり圧倒されてしまいます。

 

C62形2号機は「SLスチーム号」として走行していました。SLのりばでは、本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗って隣に位置する「梅小路公園」まで1往復できます。蒸気を吹き出し大きな汽笛を鳴らす姿はかっこいい!京都鉄道博物館には蒸気機関車が全部で23両保存されていますが、そのうち8本もまだ走行可能。なんと1880年に製造されアメリカから輸入された7100形の「義経」も未だに動くようですよ。

 

入口付近のプロムナードにはC62形26号機やクハ86形の姿が。

 

団子鼻が可愛い0系新幹線も展示されています。昔は東京~新大阪間を特急列車で約6時間かけて移動していましたが、新幹線ができたことで運行時間がかなり短縮されました。ゆっくりと食事をとる暇もないですが、だからといって食事をとるスペースが無いのもどうなのか。。ということでビュッフェスタイルの食堂車が連携されています。

 

中庭のトワイライトプラザには戦後を代表する電気機関車や寝台特急「トワイライトエクスプレス」など貴重な車両が展示されていますが、注目して頂きたいのは上の白い屋根。ルネサンス様式でも有名なトラス構造が用いられ、1914年に建設された2代目京都駅1番ホームの上屋として実際に使われていたものです。1950年に2代目京都駅は火事で焼けてしまいましたが、焼け残った鉄骨部分を磨いて展示されています。奇跡的に焼失されなかった屋根を再利用して今に残している。。なんだか感慨深いですね。

 

ホームには洗面所が設置されています。なんでこんなところに洗面所??と不思議に思いますよね。昔はSLに乗ったら煤で顔が黒くなってしまうことがあったため、ホームで身だしなみを整えられるよう設置されました。山口県の厚狭駅に残っていたものをこちらへ移してきたようですよ。ホーム上で顔を洗っていた人もいたのですね。女性はメイクしているから大変だ。。

【その2】(https://tetsudo-ch.com/8827407.html)へ続く。。

 

鉄道チャンネルMC:柏原美紀