関西ビフォーアフター更新車日記 ~阪急のアラフォー世代7000系編~

2019.08.17

※写真 田村聖

関西の住みたい街ランキング上位には、西宮北口・梅田・神戸三宮・夙川といった駅が常連であり、その多くが阪急沿線であるというのが“関西あるある”として有名です。

大阪の梅田と神戸三宮、宝塚、京都河原町を結ぶマルーン色が特徴的な阪急電車ですが、ここ数年で9000系や新1000系といった新車両が継続的に導入され、近代的な車両が目立つようになりました。その一方で昭和30年代などに製造された3000系といった古い車両が次々と廃車になり、その姿を消しつつあります。

そんな中で現在運用されている新型車両と旧型車両のちょうど中間にあたる昭和55年から数年間で製造された車両、いわゆる”アラサー世代”にあたる7000系と呼ばれる車両が実にユニークなのです。

この阪急7000系車両がここ数年で随時更新(リニューアル)されており、また更新された時期によって変更された箇所が大きく異なっているのをご存知でしょうか。

結果的に同時期に製造された7000系とは思えない顔となっています。

車両番号が正面左側に設置され、前面の貫通扉の窓枠が大きくなりました。また連結の際に転落防止幌が設置できるようにフックとステップが取り付けられています。

このように少しだけ改造された”プチ整形”の顔もあれば、面影がないぐらい劇的に変貌を遂げた顔もあります。

一部の7000系ではまるで新型車両と見間違えるほどの大規模なリニューアル工事がされており、行き先表示も方向幕からカラーLEDへと変更、窓枠も方向幕のある部分まで大きくなっています。進行方向や特急・急行などの種別を点灯する標識灯(窓の下部にあるライト)も丸型から長方形(9000系と同型)へと変更されています。

車内へ入ると印象的なドア周りの設備ですが、こちらも更新時期によって種類が豊富です。

ドア開閉時に注意を促す赤ランプ(×2)やドアチャイムは共通して装備されましたが、初期の更新タイミングではLEDの電光掲示板が設置されており、駅名や案内文といった文字が常にスクロール表示されます。

その後2006年に登場した9000系でLCD(液晶ディスプレイ)が採用され、同じものが7000系の更新車両にも導入されました。

スクエア型の2画面モニタが印象的ですが、画面を保護する板?のせいでしょうか?若干画面がぼやけており、少し見づらいのが残念です。

2013年に登場した新1000系では32インチハーフサイズと呼ばれる横長のLCDが導入され、以降更新される7000系にも採用されました。1画面でありながら2画面以上の表示能力があり、解像度も上がり画面が見やすくなったのが特徴的です。

一方で豪華な観光列車になった7000系車両もあります。週末限定で京都線を走る「京とれいん雅洛」は元々神戸線で運用されていた7000系を改造して作られました。

通勤車両が観光車両へと変貌を遂げたことで、面影がまったくないほどのリニューアルが施されています。また観光向けの特急車両でありながら、追加料金なしで乗車できることもあり、大きな話題になりました。特に大阪~京都間はJR、京阪との競争が激しいことから、阪急の目玉車両としても7000系が活躍しています。

方向幕もLED化され、「快速特急」と「京とれいん雅洛」の文字が一定時間で交互に表示される仕様も特徴的です。

車内も豪華な内装になっており、非日常的な空間を味わえます。

このようにユニークな阪急7000系車両ですが、まるで間違い探しをしているかのように他にも細かい点で異なっている部分が多々あります。乗車した際には是非チェックしてみてください。

(写真/記事:田村 聖)

TAGS 阪急


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