渋谷が先にやる! 国内初「アートでパブな観光支援施設」シブヤサン 12月開業
退屈な観光案内所でなく、静かな美術館でもなく、アートやイベント、バーもある観光支援施設を―――。
東急バスたちが集結する渋谷駅南口の向かい側、かつて存在した東急プラザ渋谷の跡地に、新たな地上18階建てビル「渋谷フクラス」が11月にオープンする。
この渋谷フクラスの1階にことし12月に、観光支援施設(ツーリストインフォメーションセンター)が誕生する。
その名も「shibuya-san」(シブヤサン)。日本初、アートセンター機能を備えた観光支援施設だ。
シブヤサンの観光支援機能は「渋谷の一員になれる場所」、アートセンター機能は「アートをきっかけに世界と渋谷が交わる場所」がテーマ。
外国人目線、渋谷の一員になれる観光支援機能
シブヤサンには、外国人留学生を中心に、欧米やアジアなどさまざまな国籍の外国人スタッフが観光コンシェルジュとして常駐。外国人目線で多様な渋谷の魅力を伝えていく。
また、観光案内所によくある対面カウンターを廃止したことも特長的。訪れるツーリストに寄り添った観光案内を提供する。
アートで世界と渋谷が交流するアートセンター機能
日本初、アートセンターと観光支援施設が合体したシブヤサンでは、アートを通じて多様な体験機会を提供。
「旅・都市・人」に着目し、展示や公演だけではなく、参加や体験を通じてアーティストと交流できるイベントを展開していく。
また、国内外のアート拠点と連携し、異文化が混ざり合うダイナミックな表現の場をめざしていく。
23時まで営業し夜の渋谷をアナウンス
シブヤサンは、従来の観光案内所と違い、深夜23時までオープン。渋谷の夜間観光を推進していく。
併設するドリンクカウンターでは、夜間にアルコールを提供。コミュニケーションが生まれるイベントも定期的に開催し、立ち寄った国内外のツーリストと地元・渋谷に住む人たち、働く人たちとの交流が生まれる場にしていく。
羽田空港・成田空港を結ぶリムジンバスが発着
外貨両替サービスもあるシブヤサンの目の前にあるバスターミナルには、一般路線バスに加え、羽田空港・成田空港を結ぶ空港リムジンバスが12月上旬から乗り入れる。
このバスターミナルが、国内外の観光客にとっての渋谷駅西口の新たな玄関口になり、地域とともににぎわいを創出していく。
「渋谷+さん(敬称)」で、初めて渋谷に訪れる外国人にも親しみをもって呼んでほしいという意味を込めた、シブヤサン。
事業主体は東急不動産。運営はJTB コミュニケーションデザイン。
―――スマホ時代にツーリストとローカルがつながり、互いに交流しあう場として動き出す。
鉄道チャンネル編集部