2019年10月10日(木)京成電鉄では、新型車両「3100形」の報道公開が行われた。
新京成電鉄と共同設計した「3100形」は、東京都心から成田国際空港をつなぐ成田スカイアクセス線で、2019年10月26日(土)に営業運転を開始する。

京成グループ標準車体「3100形」

京成グループ標準車体である「3000形」で得た経験を元に製造された「3100形」は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催で、増加が予想される訪日外国人の利用に活躍が期待される。
コンセプトは「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」
京成電鉄の伝統を活かしつつ、乗車客の多様化するニーズと空港輸送の特性に対応できる車両を目指した。

京成電鉄「3100形」サービス設備詳細 記事
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エクステリア・インテリアの工夫

外観デザインでは、成田スカイアクセス線の案内カラーであるオレンジを取り入れ、京成本線との誤乗車防止策としている。

沿線各所のイメージイラストを車体に描き入れる事で、観光客に旅の高揚感を演出した。

車内設備では、京成電鉄初となるスーツケース置場としても利用できる様、座席の一部を折り畳み式とした。

8人掛け座席の中央2席分が折り畳み式
大型のスーツケース3個分を置くことが可能

2020年4月からの「バリアフリー整備ガイドライン」への対応として、車いすやベビーカー使用のフリースペースを中間車両に設置、先頭車両には従来と同等の車いすスペースを設けた。

車椅子1台分のスぺース

3050形の行方は

成田スカイアクセス線の主力車3050形(画像:PIXTA)

ダイヤ改正の10月26日に新型車両「3100形」8両2編成が、成田スカイアクセス線へ組み込まれる。
主力車の3050形6編成のうち、「3100形」と入れ替えで2編成は京成本線での運行へ。
残り4編成は、外観デザインのみ今年中に「3100形」同様オレンジ色のデザインへ変更予定であり、京成本線への一般車両になる2編成も赤と青帯のデザインへ変更される。
現在の3050形の外観デザインは、見る事が出来なくなるとのこと。

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(記事/写真 鉄道チャンネル編集部)