新生4社のバスが並ぶメーンの車両展示コーナー(筆者撮影)

京成グループでは千葉県の新京成電鉄が2025年4月、親会社の京成電鉄に吸収合併されて京成松戸線として再スタートしたが、同様に再編が進むのが京成バスグループ。

京成バスと、地域別の新生バス会社4社は2025年11月8日、千葉市の幕張メッセで「京成電鉄バスグループお客様感謝フェスティバル2025」を開催。地域密着を目指すグループバス会社を発信した。

京成バスグループは、千葉県下と東京都東部で路線バスを運行する。バス事業再編は、営業力や採用力強化とともに、変化に柔軟に対応する経営の実践が目標だ。

2025年4月の第1弾では、京成本体の下に中間持ち株会社・京成バスホールディングス(HD、2024年11月設立)を置き、HDの傘下に京成バス東京、同千葉ウエスト、同千葉セントラル、同千葉イーストの4社を立ち上げた。この際、従来は15社にあったバス会社を4社に集約した。

千葉と東京のエリア別に4社に分割(資料:京成バスグループ)

グループ最大の京成バスは現在も残るが、2026年4月には第2弾として、地域ごとに分割して4社に組み入れる。

今回のフェス、生まれ変わる京成バスグループをお披露目するとともに、ステージイベントなどで地域に親しまれるバスを知ってもらう狙い。

再編に伴うニューカラー、車体下半分の白を共通色に、上部は東京が紫(花しょうぶ色)、ウエストがレッド(紅ひ色)、セントラルがブルー(あま色)、イーストが緑(千歳緑色)と違いを打ち出した。

ドアの「K」はもちろん京成の頭文字。ブランドイメージは、JR西日本の伯備線特急「やくも」を手掛けたイチバンセンの川西康之さんがデザインした。

フェスではほかに、東京都港区の虎ノ門ヒルズと2021年東京五輪の旧選手村を結ぶ東京BRT燃料電池バス、京成バス千葉ウエストの電気バスなどが展示された。

昨今のバス業界は、ドライバー不足への対応が最大の経営課題。会場には採用PRコーナーが設けられ、フルタイムのほか特定日にハンドルを握る、いわゆるパートドライバーなどの多様な働き方をPRした。

東京BRTの燃料電池バス。2023年4月から新路線として国際展示場(東京ビッグサイト)方面にも乗り入れる(筆者撮影)

【参考】
千葉の鉄道・バス・フェリーが2日間乗り放題!「サンキュー・ちばフリーパス」「サンキュー・ちばフリー乗車券」秋版は9/1発売
https://tetsudo-ch.com/13009690.html

記事:上里夏生

 

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