シモキタエキウエ中央の吹き抜けからは、下北沢駅構内を行き交う人々の姿が見える

2019年11月1日(金)11時、小田急線下北沢駅に新たな駅直結の商業施設「シモキタエキウエ」がオープンします。その直前となる本日10月31日(木)にはメディア向けの内覧会が行われ、多数の報道陣が訪れました。

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「シモキタエキウエ」は、小田急小田原線東北沢駅~世田谷代田駅間の線路跡地開発エリア「下北線路街」の一部として誕生する駅直結の商業施設です。

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コンセプトは「UP!(シモキタアガル)」――毎日の暮らしの楽しさや利便性が「アガル」、訪れた方の気持ちが「アガル」わくわく感のある施設を目指しているとのこと。小田急電鉄の生活創造事業本部開発推進部 波多野雅仁氏は「下北沢に住む人や訪れる人の気持ち、毎日の暮らしの楽しさや便利を上げることで街の温度を高め、下北沢の街全体のブランド価値の向上をコンセプトとしております」とコメントされました。

施設の壁面や吹き抜けなどは、イラストレーターの長場雄氏が手がけたイラストで装飾。シンプルながらシモキタらしいタッチで何度でも足を運びたくなる楽しい空間を演出します。

このイラストには恐らく「フロアもアゲる、下北沢もアゲる」といった意味合いが含まれているのだろうと思われますが、実は同施設内の「ヤキトリてっちゃん talking GORILLA」という焼き鳥屋ではDJイベントもできるのだとか。こちらについては後述。

「シモキタエキウエはこちらですよ」と指し示すような装飾も。このイラストは京王線下北沢駅の1番線ホームからも眺められます。

商業施設は16店舗、新業態も多数

フロア案内図 画像:小田急電鉄株式会社
出店店舗一覧 画像:小田急電鉄株式会社

「シモキタエキウエ」には飲食・物販などバラエティ豊かな16店舗が出店。飲食店についてはモーニング対応のカフェや気軽にランチが楽しめるお店から、ちょい飲みに便利な立ち飲み店など幅広いニーズに対応します。なお、「セブン―イレブン(改札外)」「HOKUO」「箱根そば」の三店舗は10月23日(水)に先行開業しており、取材中も多くの利用者が訪れていました。

物販店に関しては、商業施設への出店が初となる生活雑貨「SOCO thinking GORILLA」をはじめ、生活を彩るグリーン&フラワーショップ、汎用性の高いTシャツ専門店、コンビニエンスストアなど、日常の生活を支え豊かにする店舗が揃っています。

コックさんは全員タイ人という「タイ料理研究所」日本人にも親しみやすい味わいに
「極上担々麺 香家」は女性一人でも入りやすいよう、スタッフが女性のみで構成されている。
生活雑貨とワイン、輸入物を扱う「SOCO thinking GORILLA」で購入したワインは「ヤキトリてっちゃん talking GORILLA」に持ち込める。
HMV record shopも併設された「ヤキトリてっちゃん talking GORILLA」 店内ではDJイベントも可能
スターバックスの店内から京王線ホームを眺めるのも良いかもしれない

こだわりの詰まったガレージセールのような賑わいのある店舗群は、「下北沢の地元民の『こういうお店が欲しい』といった声を拾い上げつつ、(小田急の)開発担当者から直接声をかけさせていただいた」とのこと。下北沢の街の雰囲気を崩さないよう慎重に開発を進める「支援型開発」の意識が垣間見られます。

なお、開業初日となる11月1日はちょっとしたプレゼントもご用意。「シモキタエキウエ」各店舗で税込3,000円以上(合算可)お買い物・お食事をされた方先着500名に、長場雄氏イラスト入りのオリジナルマグカップをプレゼント。

特典のオリジナルマグカップ

街の雰囲気を崩さぬよう慎重に変わり続ける下北沢。開発計画についてはすでに公表されていますが、かつて小田急線が通っていた線路上に生まれゆく様々な施設を実際にこの目で見るのが楽しみですね。

記事/写真 一橋正浩